製作実習作品(菅原さん作)-39-秋田県立大曲技術専門校では,充実した訓練内容に,専門的な技術の高い先生方の指導のもと,訓練生の皆さんが伸びやかに技術を習得されている様子がうかがえました。佐々木校長はじめ,先生方の温かい雰囲気もその一因に感じました。訓練生活で得たものと,これまで菅原さんが培ってこられた感性や技術が合わさり,今回の受賞につながったように思えました。お忙しい中,インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。-次に,「技能と技術」誌の表紙デザインを作り上げていくコンセプト設定やプロセスについてお伺いします。作品を作り上げていくプロセスや作業の中で感じたこと・工夫したことは?まずコンセプトを決め,ラフスケッチで案を出しました。その後,一つのモチーフをコピーアンドペーストで増やし,遠近感を出すために変形させたり,レイアウトを頑張りました。球体をレイアウトした後,さまざまなタイプの羽のモチーフを生み出すことが楽しかったです。イラスト等を使ったポスター作品の応募と違って,感覚に頼って作っていくものだと思うので,中学,高校での美術の経験が生かせたと思います。「アート的な要素があるため,訓練生に自由に制作してもらいました。必要な訓練生に,バランス等を指導した程度です。」(小森先生談)-最後に菅原さんから一言お願いします。今回は最優秀賞をいただいたことで,自分の感性を評価してもらえた気がしてうれしかったです。今後も,ものづくりに携わっていく上で,デザイン的な感性は必要だと思います。完成してこそゴールだと思うので,これからもゴールを目指し,誠実にものづくりと向き合っていきたいと思います。大切なことは基礎練習を繰り返すことだと思います。基礎を繰り返すことで,作業スピードが上がったり,最終的な仕上がりにも直結すると思います。これからもそこは大事にしたいと思います。4.おわりに
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