【記入者】
平田 克二 所属:高知職業能力開発短期大学校
工藤 晋司 所属:高知職業能力開発短期大学校 |
【教材のねらい】
この教材では、主に空間デザインにおける、3DCAD、3DCG(三次元・四次元コンピュータグラフィックス)、VR(仮想現実:バーチャルリアリティー)によるデザインシミュレーション技術とシステム構築手法を習得することを目的としている。都市景観デザイン、建築デザイン、インテリアデザインをはじめとした、空間デザイン分野において、計画・設計・デザインの段階でコンピュータ・ジェネレーテッド・イメージ(CGI・CG)による可視化技術、シミュレーション技術が注目されている。現在、PC(パーソナルコンピューター)の技術革新による性能向上により、CADなどのデジタルデータ活用の幅が広がりつつある。そうした三次元グラフィックス、四次元グラフィックス(時間軸を含めた)を用い、シミュレーション画像(動画・静止画)等を生成することにより、設計・計画者間の意志疎通、様々な検討、及びクライアントに対するプレゼンテーションなどにおいて非常に有用であることが確認されている。本教材では、設計・デザインの段階から、3DCAD/CGによる可視化技術による設計・デザイン支援システムにより創造力の拡大をはかり、空間デザインにおけるデザイン支援法の一つとして、三次元・四次元コンピュータグラフィックス生成手法、構築技術を習得し、かつそのシステムの効率的な構築を習得し、計画・設計者・デザイナーとして技術革新に対応できる人材の育成を目的とする。 |
【内容】
この教材においては、3DCAD/3DCGの一般的な技術・技法・知識・ソフト操作法を前半で習得し、コンピューターを利用した、デザインプロセス・設計・計画の手法を習得する。また後半では、データコンバート及び、ライブラリー等の作成、目的別デジタルデータの生成、プレゼンテーションの手法を系統的に習得し、機器、ソフト、活用法までを含めたシステム構築を習得することを目的とする。またセミナーを受講者のスキル・レベルに応じてまた業種に応じて立体的・系列的に設定し、受講者に応じて選択受講できるようにした。また以下のように専門分野及び活用手法などに分け、関連するセミナー群を4グループに分け、より多くの受講者に対応することとした。
グループ 1
│ H101 空間デザインのための3D(三次元)CAD入門(12H)
│ H103 空間デザインのための3D(三次元)CAD基礎(1)(12H)
│ H105 空間デザインのための3D(三次元)CAD基礎(2)(12H)
│ H109 空間デザインのための3D(三次元)CAD・CG実践(12H)
│ H110 空間デザインのための3D(三次元)CAD・CG応用(12H)
グループ 2
│ H113 クリエイター・デザイナーのための3DCG 導入編(12H)
│ H114 クリエイター・デザイナーのための3DCG 活用編(12H)
│ H116 クリエイター・デザイナーのための3DCG 応用編(18H)
グループ 3
│ H117 デスクトップ・プレンゼンテーション1基礎(18H)
│ H119 デスクトップ・プレンゼンテーション2応用(18H)
グループ 4
│ H126
ヴァーチャル・リアリティーソフトによるデザインシミュレーション1(18H)
│ H128
ヴァーチャル・リアリティーソフトによるデザインシミュレーション2(18H)
以上の構成となり、各内容についてはカリキュラムを参照
|
【作者名】
平田 克二 所属:高知職業能力開発短期大学校
工藤 晋司 所属:高知職業能力開発短期大学校 |
【教材作成年月日】
【セミナー時間数】
60時間
以下のセミナーを体系的に設定し、専門分野・スキル・知識に応じて選択できるよう設定した。
グループ 1
│ H101 空間デザインのための3D(三次元)CAD入門(12H)
│ H103 空間デザインのための3D(三次元)CAD基礎(1)(12H)
│ H105 空間デザインのための3D(三次元)CAD基礎(2)(12H)
│ H109 空間デザインのための3D(三次元)CAD・CG実践(12H)
│ H110 空間デザインのための3D(三次元)CAD・CG応用(12H)
グループ 2
│ H113 クリエイター・デザイナーのための3DCG 導入編(12H)
│ H114 クリエイター・デザイナーのための3DCG 活用編(12H)
│ H116 クリエイター・デザイナーのための3DCG 応用編(18H)
グループ 3
│ H117 デスクトップ・プレンゼンテーション1基礎(18H)
│ H119 デスクトップ・プレンゼンテーション2応用(18H)
グループ 4
│ H126
ヴァーチャル・リアリティーソフトによるデザインシミュレーション1(18H)
│ H128
ヴァーチャル・リアリティーソフトによるデザインシミュレーション2(18H)
【体系図での位置】
【レベル表示】
【セミナー対象者】
グループ1(H101、H103、H105、H109、H110)
環境デザイン、空間デザイン、プロダクトデザインに関する職場に従事する方
グループ2(H113、H114、H116)
環境デザイン、空間デザイン、プロダクトデザイン、マルチメディアデザイン、グラフィックデザインに関する職場に従事する方。
グループ3(H117、H119)
環境デザイン、空間デザイン、プロダクトデザイン、マルチメディアデザイン、グラフィックデザインに関する職場に従事する方。営業・製品企画担当者などコンピュータを用いたプレゼンテーション技法を学びたい方。
グループ4(H126、H128)
環境デザイン、空間デザインに関する職場に従事する方。インテリア商品企画・デザイン・設計・販売に従事する方。インテリアコーディネーター、インテリアデザイナーなどインテリアデザイン関連の職場に従事する方。
注)全て関連するセミナー群であり、また分野内容においても連続的な展開も多く系統的に受講することが望ましいため、セミナー受講者全てに関連セミナーを受講するように進めている。 |
【教材形態】
グループ1、グループ2、グループ3、グループ4のセミナー群において、複数の分野にまたがり、かつ複数のソフトウェアによりデータ作成をするために、基本的なセミナーの展開は、使用するソフトウェアの操作法、データ作成法などの基礎的な実習をへて、各受講者に適した教材を適宜作成している。今回提出する教材に関しては、専門課程の学生が作成したデータやセミナーで使用したデータを参考として添付する。この専門課程の学生によるデータ等は、同分野における先端的試みとして、前年度本校産業デザイン科学生が卒業研究において作成したもので、テレビ、新聞、業界紙、各種イベント、自治体広報誌等に掲載されたもので、話題性もあり、セミナー広報、また目標としても効果的に活用できた。なおセミナー受講者
各自に配布作成したものは、受講者の業務で使われるものが多く、教材としての公開は不可能である。留意点としては各々受講者に応じたデータ作成などの作成補助などのきめ細かい指導が必要であるが、今回系列づけた全セミナーでは指導員が二名指導にあたり対応している。 なお一部セミナーの中止等があり、実施したセミナーについて教材資料等を添付することとする。
1.開発形態:
2.セミナーの実施形態:
3.教材の種類:市販図書、自作副教材、参考データ
4.補助教材:コンピュータ作成によるデスクトッププレゼンテーションデータ、パネル、ビデオ等
5.教材開発ツール:
2DCGソフト(Adobe社 Photoshop、Illstratar)
3DCGソフト(Strata社 StrataStudioPro、StrataVision、Elictricimage社ElictricimageAnimationSystem)
2D/3DCADソフト(A&A社 MiniCad、autosysdes社 Form-Z)
デジタルムービー編集ソフト(Adobe社 Premier、Strata社 StrataVideoShop)
オーサリングソフト(インフォシティ社 GREEN)
VRソフト(VIRTUS社 VirtusVR、WalkThrougPro) |
【参考文献】
1.五十嵐進「これから始めるCAD MiniCad6操作術」ディー・アート
2.駄馬寛「ダバカ ンのSTRATAビュンビュン3Dグラフィック」株式会社アスキー
3.長谷川矩祥「インテリアデジタル トーク」グラフィック社
4.オスカー・リエラ・オジェダ/ルーカス・H・グェッラ 西森睦雄訳「建築空間シミュレ ーション」グラフィック社
5.デザインフォーラム編「コンピュータデザインイニクス」グラフィック社
6.深川鳥緒「コンピュータグラフィックスのすべて」オーム社
7.木村菱治「STR ATASTUDIOPRO一目瞭然」BNN社
8.潅緯樹 塩川厚訳「STRATASTUDIOPRO解説」オーム社
9. 原島博 廣瀬通孝「仮想現実学への序曲ヴァーチャルリアリティドリーム」共立出版
10. 高橋武 秀野村淳二「ヴァーチャルハウジング」日科技連
|
|