教科の細目 |
指 導 の ポイント |
訓練時間 |
1.地震被害 |
(1)テキストに基づいて、木造建物の地震被害の特徴を説明する。 |
0.5H |
(2)現行の壁量規定を満足するだけでは、木造住宅が大きな被害を受ける
ことをプレハブ住宅との被害程度の差を示すテキスト添付の写真から説明し、問題意識を
植え付ける。 |
0.5H |
2.木造住宅に作用する外力 |
(1)木造住宅に作用する外力の算定方法をテキストから理解する。 |
1H |
(2)建築基準法の壁量規定の意味と問題点を理解する。特に、被災建物と
壁量の関係で、壁量規定の2.5培程度の耐力壁がないと木造住宅が無被害ですまない点、
及び、壁量規定を満足していても倒壊にいたるなどの事項を正しく認識する。 |
2H |
3.構造実験 |
(1)テキストに基づいて壁倍率を求める実験の方法と評価方法を理解する
。 |
1H |
(2)耐力壁の実験ビデオを見る。実験を行っている試験体と荷重変形関係
・破壊形態について理解する。 |
1H |
(3)テキストにより接合金物等の強度について理解する。 |
0.5H |
(4)接合金物の実験ビデオを見る。特に、ボルトが破断したときの危険性
と釘の粘り強さを理解する。 |
0.5H |
(5)計算と実験耐力がよく一致していることを理解する。 |
|
4.構造設計ルートと壁量規定
td>
| (1)テキストにより耐力壁の配置原則を理解する。 |
0.5H |
(2)テキストにより配置原則だけでは、建物形状の制約が多くなりすぎる
ことを理解する。 |
0.25H |
(3)配置原則の限界から、剛性率・偏心率の計算が必要であることを理解
する。 |
0.5H |
(4)テキストにより剛性率・偏心率の計算方法を理解する。 |
0.5H |
(5)テキストにより終局強度型の設計方法を理解する。さらに、建物のね
じれのビデオを見せ偏心の意味を理解する。 |
0.25H |
5.耐震診断手法と原理 |
(1)テキストにより各種耐震診断手法を理解する。特に、各指標の意味と
根拠を丁寧に理解する。 |
1.5H |
(2)必要壁量において、筋かいの有無による壁倍率の想定について理解す
る。特に、筋かい有で壁倍率が1を下回る場合筋かい無で壁倍率が2を下回る場合には、
診断式の変更が必要となる意味と根拠を丁寧に理解する。 |
1.5H |
6.耐震診断実習 |
(1)手計算により耐震診断実習を実施する。 |
1.5H |
(2)プログラムにより耐震診断実習を実施する。同時に耐震計算のロジッ
クを理解する。
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0.5H |
7.被災建物の検証 |
(1)被災建物の耐震診断を行う。被災状況と診断結果の差を理解する。特
に壁量規定下限値の建物の耐震診断評価結果について丁寧に理解する。 |
1H |
(2)より正確な耐震診断を行う手法は、教材作成者のオリジナルであり法
律的拘束力はない。しかし、シムテム設計で構造計算を実行した場合と同様な結果となり
、診断精度は向上している。この意味と根拠を理解させること。 |
1H |
8.耐震補強 |
(1)テキストにより耐震補強方法を理解する。特に、全体計画から各補強
方法を選定し、各補強方法に応じた構造耐力の変化を実験データから理解する。 |
1H |
(2)診断結果無被害と判定された建物が倒壊している例や診断結果より被
災建物の損傷が大きい例が少なくない。すなわち、既存の診断法が万全ではないこと、耐
震診断の最終判定は、実施した建築技術者の責任であることを理解する。 |
1H |