教材名 アナログ回路技術
教材名2
教材ID 159
教材作成者名 秋間 紳樹; 中村 久任
教材作成日 1998-09-11
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 電気・電子系
業種名 電気・電子部品製造業
職務名 電子回路設計
職務構成名 アナログ回路設計
区分名 教材
職業名 電気技術者
 ■教材情報データシート


【記入者】

中村 久任  所属:北九州職業能力開発短期大学校


【教材のねらい】

ちょっとしたアナログ回路増幅回路を作ろうとした場合、ほとんどの場合OPアンプを持ち出してきてその周辺に抵抗やコンデンサを適当に接続して目的の増幅回路を作っている方がほとんどではないでしょうか。確かに、それなりの回路は出来上がり求められる性能のほとんどを満たすことができますが、少しでもおかしな動作をするとアナログ回路はどのように対処してよいか戸惑う場合が非常に多いのではないでしょうか。このような場合にトランジスタでOPアンプを組んだ経験があると、その問題に合理的に対処できる技術を身につけることができます。また、受講者の方々がアナログ回路にますます興味をもち、さらに、手軽にスピーディに回路設計が行えるように、アナログ回路シミュレータを実習に取り入れた。


【内容】

アナログ回路シミュレータの使い方を習得した上で、OPアンプ回路をディスクリート素子を用いて設計し、シミュレーションします。また、このOPアンプ回路を用いてOPアンプの基本増幅回路設計し、シミュレーションと実験を通してOPアンプを取り扱う上でのノウハウを習得します。応用回路として、サーミスタを用いた計装増幅器とアクティブ・フィルタを設計し、ある程度シミュレーションした上で、プロットボード上で組み動作確認します。 以下に目次を示します。

1. アナログシミュレータの概要
1-1 電子回路シミュレータの生い立ち
1-2 電子回路シミュレータの利用法
1-3 Micro-Cap 5/CQ版について

2. アナログ回路シミュレータの基本操作

2-1 回路図作成
2-2 トランジェント解析
2-3 AC解析
2-4 DC解析

3. トランジスタの概要

3-1 構造と型名
3-2 静特性と直流・交流負荷線

4. トランジスタによるOPアンプ回路設計

4-1 差動増幅回路
4-2 ディスクリート素子で構成するOPアンプ回路 (ディスクリートOPアンプ回路)

5. OPアンプの基本動作

5-1 基本動作
5-2 基本動作
5-3 基本オペアンプ回路の動作
5-4 基本OPアンプ回路の設計
5-5 ディスクリートOPアンプを用いた基本OPアンプ回路のシミュレーション
5-6 ディスクリートOPアンプを用いた基本OPアンプ回路の実験

6. OPアンプを用いた回路設計(加減算回路)

6-1 反転加減算回路
6-2 非反転加減算回路
6-3 加減算回路
6-4 演算誤差を考慮した反転加算回路
6-5 加減算回路の実験

7. 応用回路その1-サーミスタを用いた計装増幅器-

7-1 可変利得計装増幅回路(インストルメンテーションアンプ)
7-2 ウィンドウ・コンパレータ
7-3 サーミスタを用いた計装増幅器の実験

8. アクティブ・フィルタ

8-1 1次LPF
8-2 2次LPF
8-3 4次LPF
8-4 4次LPFの実験


【作者名】

中村 久任 所属:北九州職業能力開発短期大学校


【教材作成年月日】

平成10年9月11日


【セミナー時間数】

30時間


【体系図での位置】

業種名:電気・電子部品製造業等
職 務:電子回路設計
職務構成名:アナログ回路設計


【レベル表示】

専門2


【セミナー対象者】

電子回路の基礎知識を有している方


【教材形態】

1.開発形態:指導員による開発
2.セミナーの実施形態:技能・技術習得型
3.教材の種類:1自作教材
                       2市販図書(トランジスタスペシャルNo.56 電子回路シミュレータ活用マニュアル)
4.補助教材:なし
5.教材開発ツール:Word97


【参考文献】

  1. 白土 義男 「図解アナログICのすべて」東京電機大学出版局
  2. 鈴木 雅臣 「定本 トランジスタ回路の設計」CQ出版社
  3. 「トランジスタスペシャルNo.56 電子回路シミュレータ活用マニュアル」CQ出版社
  4. 「Micro-Cap5/CQ版 取り扱い説明書」 CQ出版社

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