教材名 建築二次元CAD(JW_CAD編)
教材名2
教材ID 166
教材作成者名 赤松 伸一
教材作成日 1998-04-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 居住系
業種名 総合建設業
職務名 意匠設計
職務構成名 CADの活用
区分名 教材
職業名 建築技術者
指導案

【使用教材一覧】

  • メインテキスト

    表 題:建築技術者のためのJW_CAD A to X

    著 者:(社)実践教育訓練研究協会 編

    発行所:工業調査会

  • 補助テキスト

    表 題:JW_CADコマンドリファレンス

    著 者:JW_CAD添付ヘルプファイル

  • 参考書

    表 題:JW_CAD Q&A

    著 者:Obra club 著

    発行所:建築知識

  • 配布用フロッピーディスク

    CADソフト:JW_CAD

    演習用データ:作図・編集コマンド練習用データ

  • 配布用補助教材

    演習用課題図:作図・編集コマンド

    基本図形

    敷地図

【指導展開法】

第1日

9:00 セミナー概要説明 建築CAD概論 インストール方法 10:20 休憩 10:35 基本機能解説 (レイヤ) (スナップ・ 画面操作) 12:00 休憩 13:00 作図・編集コマンド

・挨拶

・自己紹介

・構内案内(休憩場所・喫煙場所等)

・テキスト、教材の確認 ・コース内容、日程紹介

・各個人のパソコン、CADの経験を聞く

・建築設計におけるCADの利用について(P7,10~11)、OHPを使用し、以下の項目を説明する。

  CADの特徴

  CAD利用のメリット・デメリット

  CADの機能

・CADシステムの構成について、演習で使用するハードウェア、ソフトウェアを例に行う。(P16~17) セミナーで使用するパソコンは、PC/AT互換機(DOS/V機) であることから、NEC98ユーザーがいる場合、キーボード の配置、及び名称が異なることを理解させる。

・演習で使用するJW_CADについて(P8~9)、「フリーソフトであること(フリーソフトであるが、著作権を侵さないよう注意する)」「OSは、MS-DOSであること(ただし、現在主流であるWindowsでも動作することを付け加える)」を理解させる。

・受講者にインストールしてもらう理由を説明する。 Windows上で使用する場合、インストール後の細かい設定 が必要なため

・プログラムの入ったFDを受講者に配布する。その際、最新バージョンを配布すること。

・NEC98シリーズとPC/AT互換機では、インストールプログラムが異なるが、ここでは、PC/AT互換機用を使用する。 ・Windows上での使用を前提にし、インストールの手順を説明しながら、実行してもらう。その際、セミナーで使用する環境でインストールする(プロッタファイルの選択等)。   (P21~27)

・Windows上で使用する場合、考えられる不具合について解説し、回避する方法を説明しながら、実行する。(P28~30)

・インストール終了後、起動の確認を行う。(P33)

・画面構成、各部の名称について(P34~35) ・CAD特有の機能であるレイヤについて、利用目的、種類について説明し、実際のデータを読み込み、レイヤ操作を実行する。その際、データの読み込み方法について説明し、JW_CAD添付のSMPLE2.JWCを読み込む。(P58)

・レイヤ操作は、書込・読取・表示・非表示の種類があるので  それぞれのレイヤ状態の操作を実行する。(P35)

・JW_CAD特有のマウス操作を説明し、以下の項目のスナップ操作、画面操作を実行する。(P38)

   左ボタンクリック機能(任意点スナップ)

  右ボタンクリック機能(読み取り点スナップ)

  両ボタンクリック機能(画面移動)

  両ボタンドラッグ機能(画面拡大表示等)

・JW_CADのマウス操作を、理解されていない場合、作図作業に支障をきたすので、注意を促す。

・作図、編集で利用する主なコマンドについて(P39~52) ・練習中間違えた場合、「Esc」キーを押す、または画面左上に[ESC]が表示されている場合クリックすれば直前状態に戻すことができることを説明する。

・LESSON1を読み込み、1「+」「/」(P39)、2「□」(P42)

図面枠作成

 

14:20 休憩

 

14:35 (文字入力) (保存)

 LESSON2を読み込み、3「<」(P46)、4「├」(P45)  LESSON3を読み込み、5「線消」(P47)、6「複線」(P40)  について、課題集を参照し練習する。

・各種図面を作成する演習を通して、実務に有効な作図方法を習得してもらう目的があることを説明する。

・パラメータ(縮尺・用紙サイズ・ペン番号・線種・レイヤ) の設定方法について説明し、設定する。

・これまでの「レイヤ」「スナップ」「画面操作」「コマンド」  の理解を深めるため、図面枠を作成する。(P65~68)

・文字入力は、入力方法に「ローマ字入力」「カナ入力」があるが、ローマ字入力を中心に説明する。(P48~50)

・表題欄の各項目に文字入力を行うが、職場名は、各自の会社  名を入力する。(P69)

・文字の大きさと図形の縮尺との関連について(P53)

・データの保存は、「新規保存」「上書き保存」があることを説明し、違いについて理解させる。(P55~56)ここでは、「新規保存」する。

・データの出力(P61)は、出力機器にあったプロッタファイ  ルを選択する必要がある。

・ソフトのインストール時に、プロッタファイルを選択してイ  ンストールすることから、出力機器にあったプロッタファイ  ルがない場合、再度インストールする必要がある。

・出力された図面を確認し、修正する部分があれば修正する。修正した場合、必ず「上書き保存」させること。

・LESSON1を読み込み、7「○」「( 」(P43~44)  LESSON2を読み込み、8「複写」(P52)、9「2線」(P40)  〓「面取り」について、課題集を参照し練習する。

・「複写」「移動」については、考え方が同じである。

・テキストにないコマンドについては、オンラインヘルプの使用法を解説し、それを使い説明する。

第2日

9:00 作図・編集コマンド 基本図形1 基本図形2 10:20 休憩 10:35 作図・編集コマンド 12:00 休憩 13:00 基本図形3 14:00 平面図 (通り芯・柱・壁・間仕切り壁) 14:20 休憩 14:35 (建具)

・LESSON6を読み込み、〓「寸法」について、課題集を参照し練習する。

・パラメータを設定し、これまで練習したコマンド(「□」「複  線」「寸法」「<」)を使用し作成する。

・作図に必要な「キーボード」+「マウス」によるスナップに  ついて、以下の項目を説明する。(P38)  「Alt」+右クリック:線分の中心点 「Shift」+左クリック:線分・円上の点  「Ctrl」+左クリック:線分に垂直点・円周点・円周1/4点 ・出力し、確認する。

・パラメータを設定し、これまで練習したコマンド(「□」「複  写」「寸法」)を使用し作成する。

・LESSON4を読み込み、〓「変形(包絡処理変形)」  LESSON5を読み込み、〓「中心線」、〓「分割」、〓「移動」  〓「測定」  LESSON6を読み込み、〓「ハッチ」について、課題集を参  照し練習する。

・これまで学んだことのまとめの課題である。

・壁の開口処理の手順は、記述して説明する。

・CADによる平面図作成の一般的な手順について説明する。

・平面図について(P95~134) ・通り芯、柱、壁、間仕切り壁(1~32)を、作成する。

・データ作成中、区切りのいいところで保存をするよう促す ・データの自動保存について説明する。インストール時に設定する場合とJW_CADのメニューから設定する方法(P54)が  ある。 ・建具について(33~52)

・建具の作図手順は、記述して説明し、それぞれの場所に配置する。

・オフセットとは、ある基準から一定の間隔を離した点を指示する機能である。建具配置、設備機器等を配置する際、非常に便利な機能である。

第3日

9:00 (設備機器) (仕上げ) 10:20 休憩 10:35 平面図の応用 (反転複写) 12:00 休憩 13:00 (外部階段) (反転複写) (完成) 14:20 休憩 14:35 平面詳細図

・設備機器について(53~63)

・設備機器の作図手順は、ライブラリ(JW_CADの場合「図形」) から、図形を呼び出し図面に配置する。

・テキストでは、設備機器を作成し、それをライブラリに登録して使用することになっているが、ここではあらかじめ作成し登録しておいたものを使用する。

・各部分の仕上げについて(64~72)

・パラメトリック変形とは、拡大縮小のように全体を同比率に変形するのではなく、部分的にのばしたり、縮めたりする変形機能である。作成した図形を、図面にあわせて形状を変形させる場合に便利である。

・完成後、「保存」「出力」をする。

・出力したものを確認し、修正が必要な場合、次のステップに進む前に修正しておく。反転複写を実行後の修正は、二倍または四倍の作業量となる。

・反転複写について(73~80)

・作成した平面図を反転複写する事で、一住戸→二住戸にする。 ただし、反転複写する事で生じる不具合箇所について修正する必要がある。

・受講生の反応を見て、新しいコマンドがないので自主的にやるよう促す。

・ここから保存する場合、先ほどのファイル名とは異なる名前で保存する(新規保存)。

・外部階段について(81~94) ・細かい寸法値について、不明な部分は補足する。

・反転複写について(95~100)

・一住戸→二住戸の反転複写と同様に行う。

・データ整理について(101)

・完成後、「保存」「出力」し確認する。修正個所がある場合、修正を行う。

・データ整理の手順は、記述して説明する。ただし、データ整理を行った後の修正は、困難なこともあるので、完成後に行うこと。

・平面詳細図について(P135~142)

・一住戸のデータを読み込み、平面詳細図を作成する。

・受講生の反応を見て、新しいコマンドがないので自主的にやるよう促す。

第4日

9:00 敷地図 (三辺の長さによる作図)

・敷地図の作成方法の種類について、以下の種類があることを説明する。(課題集参照)   

三辺の長さによる作図   座標値による作図   極座標による作図

・テキスト(P143~:敷地図の作図)に、手順が掲載されて  いるが、それとは別に行う。ただし、極座標による作図は参考にするとよい。

・以下のコマンドを使用する。

  [+]→[寸法]、[/]、[複線]、[○]→[径寸法]   [多角形]→[2点からの距離(2辺)]   [円線接]→[接線]

(座標値による作図)

・以下のコマンドを使用する。

  [多角形]→[座標値による多角形]

(XY座標) (極座標による作図)

・以下のコマンドを使用する。

[+]→[寸法]、、[/]→[角度]

・[多角形]→[座標値による多角形](極座標)

10:20

休憩

10:35

外部変形機能

・外部変形機能とは、外部のプログラムにより選択したデータを変形・作図する機能である。JW_CAD用の外部プログラムとバッチファイルが必要となる。

・JW_CAD添付の外部変形機能は、三斜計算を行い、求積図を作成するものがある(JW_SAMPLE.BAT)。

・手順は、P148~151を参照する。

・三辺の長さによる作図のデータを読み込み、JW_SAMPLE.BATにより求積表を作成する。

・テキストでは、敷地図を作成(P153~160)し求積計算表を配置するが、ここではあらかじめ用意した敷地図を使用し計算表を配置する。

・外部変形機能のプログラムは、パソコン通信、インターネット上に数多くアップロードされているので、必要に応じてダウンロードして活用することができる。

図面合成 ・図面合成について(P186~193)

・テキストでは、A2サイズの用紙枠を作成し使用するが、ここでは用紙枠で作成した、A3サイズの用紙枠を使用する。

・テキストでは、敷地図を作成しそれを配置図で使用するが、ここではあらかじめ用意した敷地図を使用する。

・P193にある「CAUTION」を十分に説明し理解させる。

・単純に、図面と図面枠の合成の場合、P142を参照する。 12:00 休憩 13:00 カスタマイズ ・カスタマイズとは、ソフトの使い勝手を自分にあわせるために行う簡単な改造のことである。バックのカラーを変えたり、 キーの割り当てを変えたりする。

・起動オプションとは、プログラムが起動するときに機能を追加したり、プログラムを使用する環境を設定したりするために、起動コマンドの後につける命令のことである。「-」「/」 に続けてアルファベットや数字で指定する。

・設定方法は、インストール時に作成された「JWC.BAT」を編集する。編集方法は、記述して説明する。編集には、エディタを使用するがWindows上でJW_CADを起動させている場合、メニューから外部エディタを起動させることができる。

・起動オプションの種類と機能は、オンラインヘルプを参照する。ただし、検索するのに困難が予想されるので「コマンド  リファレンス」を参考にしてもよい。

・各種起動オプション(「-A」「-B」「-L」「-O」「-Z」等)を設定し、機能の確認を行う。なお、PC/AT互換機では「-V6a,0」 を設定することで、解像度がSVGAになることから作図範囲が広がり、作業効率が上がる。設定後、JW_CADを再起動する必要がある。

14:20

休憩

14:35

(環境設定ファイル)

・環境設定ファイルとは、JW_CAD上で行う各種の設定内容をあらかじめファイルにしたものである。任意の環境設定ファイルを読み込むことができ、各種の設定を任意に行うことができる。

・設定方法は、JW_CAD添付のSAMPLE.JWFを参考にして、文字設定、寸法設定について記述して説明する。

・環境設定ファイルの拡張子は「.JWF」である。 JW_CAD.JWFの名前を付けると、JW_CADを起動すると自動的に読み込まれる。 まとめ

・質疑応答

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