教材名 コンピュータネットワーク(LAN基礎)
教材名2
教材ID 185
教材作成者名 中村 美枝
教材作成日 1998-04-15
改訂情報
ジャンル名 普通教材
分野名 情報・通信系
業種名 情報サービス業
職務名 技術営業・プログラム開発
職務構成名 LANシステム構築基礎
区分名 教材
職業名 システムエンジニア
指導案
【目標】

LANの概要および小規模LANの構築を学習する。

【定員】

15名

【場所】

情報棟教室およびサーバ室

【所要時間】

12時間

【使用教材・環境】

・テキスト ①LANの基礎テキスト編(自作)

②LANの基礎作業編(自作)

③インターネット利用技術(自作)

④ネットワーク管理者に捧げるLANの教典(市販)

・サーバシステム(インターネット接続可能なサーバシステムであること)

・Windows NTサーバ(ファイルサーバ、WINSサーバとして機能

・クライアントパソコン OS:Wndows95

・プリンタサーバ

・ケーブル、NIC、HUBなどネットワーク接続機器

・LAN環境

【セミナー事前準備項目】

    1. 施設内LANにおけるTCP/IPでの通信が可能であることの確認
    2. インターネットの利用が可能であることの確認
    3. 実習用教室の施設内LANからの切り離し
    4. 実習用ネットワーク接続機器の動作確認
    5. セミナー教室内でのLAN構築
      ネットワークコンピュータで、各マシンの存在が確認できる程度でよい。
    6. ユーザ登録(ファイルサーバ)
    7. ユーザアカウントとメール環境の作成(メールサーバ)
    8. ファイルサーバへの共有フォルダ作成
    9. テキストの準備
    10. 受講者名簿
    11. 作業のグループ分け
    12. 自己啓発相談シート、日報の準備
    13. セミナー教室表示の用意

【訓練項目と訓練経過時間】

日程

教 育 項 目

テキスト

第1日

9:15

 

 

 

はじめに

・挨拶

・諸注意

 ・テキスト等教材の確認

 ・スケジュールの説明

  • 受講者スキルの確認
 

 

 

 

 

 

9:45

 

 

1.データ通信基本知識

2.LANとは、

  • 自施設のLAN環境説明(板書)
  • LAN,WAN,インターネット,イントラネットへの発展

ネットワークの知識はないものとして、講義を行う。LANがどのように発展し、利用されているか実例を交えて解説する。LANのイメージがわかないようであれば、マシンを起動し、ネットワークコンピュータで各マシンの存在を確認させる。

①Page1~3

 

④Page18~25

10:45 休憩
11:00

 

 

 

3.アクセス制御方式

4.LANのトポロジーとLANの種類

・スター型、バス型、リング型

5.LANのハードウェア構成

・ケーブル、NIC、HUB、ルータ、ブリッジ、リピータ

 講義主体であるが、ケーブルやNICなど実物を見せて説明する。

①Page4~6

 

 

  1. Page7~8

④Page26~34

12:00 昼食
13:00

 

 

6.NOS
  • Peer To Peer、Client/Server

実習作業の説明

  • グループ分け
  • セキュリティ、ケーブル接続

セキュリティは、ネットワークと直接関係ないが、一般ユーザに安易に変更されないように設定することを説明する。

ケーブル接続では、RS232Cクロスケーブルのみでファイル共有が実現できるが、ホストとゲストの意味を理解しがたいのできちんと説明すること。

①Page9~10

②Page1~6

 

14:15 休憩
14:30 実習作業
  • セキュリティ、ケーブル接続
②Page1~6

 

16:00

16:15

質疑応答と日報記入

終了

 

 

日程 教 育 項 目 テキスト
第2日

9:15

 

前日の補足説明

7.OSI

・7レイア

8.プロトコル

  • NetBEUI、IPX/SPX

NetBEUIは、安易に構築できる反面、レスポンスに問題が生じることがある。また、多数のマシンの接続には不適切であることを説明する。 IPX/SPXは、説明のみで実際の作業は行わない。希望者には、別途NetWareのセミナーを紹介する。

 

 

  1. Page11~13

 

 

板書

10:30 休憩
10:45 ・TCP/IP
  • OSIとTCP/IPの関係
  • IPアドレスとネットワークの関係(自施設)

9.WINS

10.DNS

実習作業の説明

・グループ分け

  • Peer To Peer、TCP/IP

グローバルIPを取得するためには、どのようなことが必要か市販本を元に説明する。当施設での環境を説明し、利用目的に合わせて回線を選択することを理解してもらう。ただし、インターネットへの接続を考えていないようであれば、説明は不要である。

  1. Page14~16

 

板書

  1. Page17~18

④Page124

~130

②Page7~12

12:00 昼食
13:00 実習作業
  • Peer To Peer、TCP/IP、ドライブの共有、プリンタの共有
  • プリンタサーバの設定

Peer To PeerとTCP/IPによるClient/Server環境では、どのように違うか、特にクライアントの承認について詳しく説明する。100Baseと 10Base環境が混在する場合や実際にあったトラブルなどを交えて説明するとよい。

プリンタサーバは、マルチプロトコル対応のものがベターである。

  1. Page716

 

マニュアル参照

15:15 休憩
15:30 インターネット
  • 概要、ネットサーフィン
  • 電子メールの実習

ブラウザの設定も受講生にさせること。ネットサーフィンを体験させる程度でよい。時間がなければ電子メールの実習は割愛する。ネットワークをコミュニケーション手段として使うことや広告としての使い方など実習しながら理解させる。

  1. Page1~2,

Page8~9

③Page10~11

16:00

16:15

質疑応答と日報記入

終了

【指導上のポイント】

NICの設定から作業を行う場合は、プラグアンドプレイのものを使うほうがよい。設定用FDを作成し、IRQやポート設定を行うことは時間的に厳しい。5名程度で Peer To Peer型LANを構築するところまでは、スムーズに進むが、既存のクライアントサーバシステムに切り替え、クライアントの設定を行う際にうまく接続できない受講生が出た。時間の余裕をとっておくべきである。

最近は、家庭や企業内でインターネットプロバイダとの契約を行っている受講生が多いため、LANの発展した形態としてインターネットの概要や各種サービスの説明を行う。プロバイダから提示された資料通りに設定するのではなく、実際に、IPアドレスの設定を行い、それらの意味を理解させるようにする。

しかし、受講者の希望があれば、インターネットの項目を削除し、施設内でのCD-ROMやプリンタの共有など具体的にどのようにネットワークが使えるかを経験させることも 1つである。中小企業では、依然として旧態然としたマシンが存在し、スタンドアローン環境で使っているところもあるため、 TCOの向上にもつながるからである。初日に受講者のニーズを聞き、対応できる場合は、セミナー内容を変更して対応している。

 

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