最近のコンピュータ機器の進歩は目覚ましく、次々と新しい機種が表れてきている。
そして、その操作方法も改良され、特にユーザインターフェースに関しては、さまざまな利用技術が開発されている。
この教材では、オペレーティングシステムとしてワークステーション上のUNIXを想定して、UNIXを効率的に利用するための手段であるシェルプログラムと、代表的なアプリケーションであるLaTeX
の使用方法を修得するために作成してある。
シェルプログラムについては、理論よりも例題を中心に記述し、演習問題も豊富に取り入れてある。
これは、UNIX上でシェルを利用することを第1の目的と考えたからである。
すなわち、学習者はここに書かれているプログラムを実行して、全体の雰囲気を学んだ後、これらのプログラムを改良したり、参考にして自分の訳に立つ道具を作成できるようにしたからである。
また、LaTeX
は高度に組織化された文書処理システムとして、工学系論文を記述するのに最も適している。
UNIX上では、基本的にフリーで入手することができ比較的簡単に利用することができる。
さらに、その仕上がりはとても美しく、機種に依存しない形のファイル互換性が保たれている。具体的には、dviとpsの両形式が解釈できる機種であれば簡単に出力ができる。
これら二つのことを中心にUNIXワークステーションを使いこなすことを修得することができる。 |