教材名 UNIXネットワーク機能
教材名2
教材ID 194
教材作成者名 澤井 文雄
教材作成日 1998-07-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 情報・通信系
業種名 情報サービス業
職務名 システムエンジニアリング、ネットワークエンジニアリング
職務構成名 通信ネットワークの設計技術
区分名 教材
職業名 システムエンジニア
指導案
準備項目

テキスト等

メインテキスト

生徒人数分

補助資料

  • イントラネットを利用した簡易提示システムの構築マニュアル(プリント)
  • ネットワークでのサブネットマスク組み合わせ表(プリント)
  • システム起動処理(プリント)
  • それぞれをWebサーバ内のディスク領域に保存し、生徒PCのブラウザで参照可能となるよ

    うに設定しておく。

  • サンプル動画ファイル

    ネットワーク経由で表示可能か確認しておく

機器の設定

生徒機のPC、WSの準備

生徒機すべてのPCにFreeBSDインストール

  • カーネルの再構築を行いフロッピで起動できるようにしておく
  • WSの準備(PC、WSと両方使用)

生徒機ネットワーク環境の設定

  • TCP/IPで設定
  • サーバ機(教官機)には、Webサーバ(Apache等の設定)、

    ftpサーバ

  • ファイルサーバ、DNSサーバ、メールサーバを設定し、動作確認しておく

教材提示装置等の準備

  • Webサーバ  読み取り権確認
  • ブラウザ  動作確認(Apache、Mosaic等の動作確認)
  • プロジェクター確認
  • OHP確認

その他の準備

座席表

ホスト名、IPアドレス等設定一覧

施設利用上の諸注意

コース名と日程表示案内紙(入り口看板)

【指導展開法】

第1日)

9:00 はじめに

  • 挨拶
  • 講師自己紹介
  • 出席者確認
  • 施設利用上の諸注意
  • テキスト等、教材の確認
  • システム環境の説明(PC、WSの環境説明。)
  • コース内容:3日間の日程説明

初日:UNIXネットワークの概要

2日:ネットワークの設定

3日:電子メールシステムの設定、システム設定

  • 自己啓発プログラムの説明及び用紙の記入

9:30 教科書を進めるにあたっての注意事項

注)テキストをOHPシートに焼きテキストの提示(随時教科書をOHPで提示)

実習確認のため教官器の画面を生徒器でブラウズしてもらう(随時ブラウザーの更新を行ってもらう)

第一章でイントロダクションと言うことでUNIXネットワークの機能の概要について解説

  • UNIXネットワークの概要(教科書P2~)
    • LAN,WANでのプロトコルの説明
    • 簡単なTCP/IP通信の構成について説明

(IP、MAC、DNS、NISなどのそれぞれの働きの説明)

10:30 休憩

11:00 ヘッダの説明(教科書P7)

  • データ転送の仕組みについて説明
  • TCP/IPで利用できるコマンドの説明、確認
  • BSD系のコマンドの説明(これから使用していくシステム、PC-UNIXの説明)

11:25 インターネットサービスデーモン(教科書P9)

  • サーバプロセスに必要なデーモンについての説明
  • inetdと呼ばれるサーバプロセスの確認

(新しいサービスは,inetd.confに追加、設定することによって反映)

11:40 NFS(教科書P10)

(今回使用しているシステムでのNFSの役割、機能について説明)

  • NFSの概要の説明

オートマウント(教科書P12)

  • オートマウント(automountdについて)の説明
  • ディスクレスクライアントの説明

(ディスクレスクライアントの欠点 ・ネットワークの障害 ・ファイルサーバの障害とうの説明)

12:00 DNS(教科書P16)

  • DNSの説明
  • DNSの仕組みの説明

12:10 休憩

13:05 NIS(教科書P17)

  • NISの説明

NISの仕組み

NIS+

  • NIS+の概要説明
  • NIS+の仕組みについて説明

スレーブサーバ、レプリカサーバ説明

13:20 ルーティング機能(教科書P21)

  • ルーティング機能の説明
  • ゲートウェイ(周辺機器の解説)

UUCP説明

  • パソコン連携説明

TCP/IPネットワークの定義

(教科書 第1章)

ここまでは、一通りの概要的な話が終わりましたので、これから各章ごとに細かく実習をとうし確認していきます

13:50 ・システム管理者がやることについて説明(第2章 教科書P31)

定義ファイルについて

netstatコマンドの説明、確認

ifconfigコマンドの説明、確認

networksファイルの中身を確認

hostsファイルの中身を確認

pingコマンドの説明、確認

(注:各コマンド細かいパラメータについても解説)

14:10 サブネットマスクの説明

プリントの説明(ネットワークでのサブネットマスク組合せ表)

ifconfigでサブネットマスクの確認

14:30 休憩

14:50 プロトコル定義(教科書P36)

protocolsファイルの確認

サービスの定義

ネットワーク上で提供されているサービスの説明をおこなう

servicesファイルの確認

コマンドによるポートの確認

15:30 RPC

  • RPCの説明

TCP/IPで使用するファイルを確認

  • netmaskファイルの確認(moreコマンドで確認)
    • IPアドレス
    • サブネットマスク

ethersファイルの確認(教官機の画面を提示)

  • ホスト名とMACアドレスの関連ずけについて説明

p32の図のファイルを参考に、生徒による各自再度確認

15:50 まとめ

16:00 終了

 

第2日)

9:00 昨日の内容までの総括(動機付け)

9:07 昨日の復習の実習

  • 定義ファイル  /etcの確認
  • 各種定義ファイルの説明
  • hostsファイルの説明
  • 各種サービスの説明

9:20 RPC(プログラム間通信)

RPCの説明

ネットワーク経由で通信をするプログラムを作る時RPC使用

9:30 インターネットサービスデーモン

  • システム起動処理について説明(プリント配布)
  • プリントをもとにシステム起動ファイルの説明

/etcの中のinittab確認

/etc/inittab確認

  • initファイルの説明、確認
  • 起動の流れを説明

/etc/inetd.conf確認

  • サービスデーモンの説明

10:20 休憩

10:50 r系コマンドの説明

  • ホストの定義により信頼関係を作る

*各生徒のIPアドレス表確認

設定(hostsファイルの編集)

再起動

確認(ping ホスト名(定義した名前))

IPアドレスをもとに設定(隣の席の端末の設定を行い、次に列全員の設定をしていく)

  • ローカルなホスト名の名前解決について説明
  • 実際に設定したhostファイルによってr系のコマンドを使用できるか確認
  • 記述形式説明

ftpコマンドについての説明

  • ftpの自動ログイン定義
  • サーバ側の設定の説明

11:40 ルーティング機能の説明

  • routeコマンドでルーティング情報の確認
  • ルーティングの働きの説明
  • ダイナミックルーティングの説明

12:00 休憩

13:00 NFSにおけるサーバとクライアントの処理について説明(第3章 教科書P61)

  • 仕組みについて解説

サーバ側の設定を確認してみる

マウントを許可するコマンドの説明 

  • shareコマンド確認

13:40 NFSの設定項目の説明(教科書P66)

  • サーバ側

NFSはdfstabに設定

デーモン起動(mountd、nfsd)の確認

サーバにログインしファイルの確認(rmtab)

  • showmountコマンド説明確認

オートマウント説明

アクセスに応じてマウント

  • オートマウントの動作確認

14:15 休憩

14:40 オートマウントの仕組みの説明

  • 仕組み説明
  • autofsマップの説明
  • 間接マップファイルの説明

auto_direct

auto_home 2つのファイル確認

  • automountの起動確認
  • オートマウント動作確認 

15:20 電子メールシステムの概要説明(第4章 教科書P85)

  • 電子メールシステムの説明
  • メールのパケットの説明
  • sendmailの説明
  • PCでの違い説明(PCでは、POP(バージョン3)、SMTPを使用)
  • ネットスケープのメールで設定確認

15:55 まとめ

16:10 終了

 

第3日)

昨日の総括)

9:10 昨日の復習

  • sendmail確認(/var/mailファイル確認)
  • mailコマンドの解説

9:25 ネットスケープの設定(スプールの設定)

  • サーバのスプールの設定について
  • スプールの削除
  • システム起動時の説明(sendmail)

9:50 送信先の指定の仕方(アドレスの書き方の説明)

10:10 メールの中身 (Received) についての説明

実際に自分宛にメールを送る(/var/mailの中身確認)

  • メールサーバの情報確認
  • メールサーバの役割の説明
  • ネットスケープでもメーラの機能確認

10:30 休憩

10:50 リーチャブルテスト説明

11:00 電子メールシステムの構成説明

  • 7ビットJISコードについて説明

日本のPCは、8ビット(メーラ変換して7ビットに直している)

  • メール設定(sendmail.cf(雛形))ファイルの説明、確認

11:10 電子メールのセットアップの手順

  • sendmail.cf作成、動作テスト
  • sendmail起動後、再起動

教官機でsendmail(FreeBSD)の設定を提示

  • sendmailの機能を確認

sendmail.cf(設定ツールCF)説明

qpopperのインストール

  • ユーザ管理

11:50 メーリングリストの説明(教科書P96参照)

  • メーリングリスト作成(/etc/aliasesファイルの編集)

12:10 休憩

13:07 ・メーリングリストの説明(.forwardの説明)

  • vacationファイルの編集
  • vacationを実行する
  • 中身確認

13:40 メールでのトラブル発生時の説明

13:45 DNSの説明 (第5章 教科書P103)  

  • ゾーンの説明
  • 運用について説明 

DNSの仕組みについて説明

  • fetctrc2.dの中身確認

リゾルバの説明

DNSの構成(DNS分散型)

  • DNSで設定するファイルの説明(nsswitch.conf(SUN))
  • resolv.confファイルの確認
  • マスタサーバの設定(ブートファイル)
  • named.bootファイル確認
  • namedファイル確認

順引き説明

  • 逆引き説明
  • ループバック説明
  • sv1.dbファイル確認(p116、p117参照)

MXの記述について説明

15:10 クライアントの設定

  • resolve.conf書き直す(p126)
  • DNSを構成する設定ファイルの説明
  • 設定ファイルの説明(すでに出来ているものを提示)

15:40 NISの設定の説明 (第6章 教科書P137)

  • セキュリティの説明
  • サーバの設定確認(教科書参照
  • クライアントの設定確認(教科書参照

16:00 日々の管理(サーバ、クライアント等使用にあたっての日々の管理法)

ユーザ管理

NIS互換モードの説明

16:10 3日間のまとめとUNIXネットワークの必要性

質疑応答

自己啓発プログラム回収

修了書

16:20 修了

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