教材名 光ファイバ通信技術および光ファイバ通信施工技術
教材名2
教材ID 20
教材作成者名 蟹江 知彦; 加治 屋智; 寺村 正広
教材作成日 1995-08-31
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 電気・電子系
業種名 設計・施工
職務名 通信システム設計施工
職務構成名 光通信技術応用
区分名 教材
職業名 情報処理技術者
 光ファイバ通信施工技術指導案


【訓練コース名】
「光ファイバ通信施工技術(12h)

【対  象  者】
光ファイバ通信施工技術者及ぴ技術管理者

【訓 練 目 標 】
光ファイバ通信システムの概要を把握し、光ファイバ施工に必要な融着接続技術及びOTDRを用いた光伝送路の評価技術を習得する。
【使用教材資材等】
教材 光ファイバ通信施工技術テキスト
機材 融着接続器 一式,光ロステスタ 一台,OTDR 一式
光ファイバストリッパ,光ファイバカッタ,ニッパ
片端コネクタシングルモードファイバ(2本),ピンセット
両端コネクタシングルモードファイバ,クリーニングキット
両端コネクタシングルモードファイバドラム(3巻)
両端コネクタマルチモードファイバドラム(3巻)
コネクタアダプタ(2個)
【事前準備項目】
融着器の動作確認と充電
ロステスタの動作確認と充電
測定対象光ファイバコネクタのクリーニングおよび接続
OTDR動作確認
【項目と時間】
第1章 光ファイバ通信システムの現状と今後の展望(1h)
目標 ファイババックポーン方式とFTTH方式について理解させる。また1.3μm, 1.55μm帯光伝送システムを紹介する。
内容 1.マルチメディアと光ファイバ網 2.光ファイバシステムの現状 指導上のポイント:光ファイバ減衰特性の波長依存性について、十分時間をとり説明する。次に分散による信号の波形歪について説明し、分散特性の波長依存性について述べる。これら説明の後に、1.3μm帯と1.55μm帯光伝送システムの短所及び長所について、受講者に理解させる。
第2章 部品の取扱いと光について(1h)
目標 光コネクタのクリーニング方法、ファイバの曲げ特性について説明する。また通信用LD, PDの取り扱い注意について説明する。
内容 1.光の正体は 2.光ファイバの損失と波長特性 3.光学部品と光ファイバの取扱い注意 指導上のポイント:コネクタ端面に付いたゴミがどの程度重要であるか、受講者に実際に理論計算させ説明する。またコネクタのクリーニング法はノウハウが必要なため、受講者全員を教壇前に呼び、講師が実演しながらそのノウハウを教える。
第3章 光ファイバ接続方法(4h)
目標 光ファイバの接続方法を教え、それぞれの利点・欠点について理解させる。 融着接続実習では受講者全貝がシングルモードファイバを接続損失 0.1 dB以内で融着できるよう指導する。
内容 1.V溝法(メカニカルスプライス) 2.光コネクタによる接続 3.融着接続法 4.融着接続実習 指導上のポイント:融着器の取り扱い方法はもちろんではあるが、それ以上にファイバ端面の処理方法について詳しく説明する。特にファイバストリッパ、カッターの使用方法には注意する必要がある。
第4章 光ファイバの損失特性(1h)
目標 光ファイバケーブルの伝送損失の定義と計算方法を理解させる.また、光損失の要因、とりわけOTDRとの関連からレイリー散乱損失およびケーブル取り扱いとの関連からマイクロベンディングロスと曲がり損失を理解させる。
内容 1.伝送損失 2.光損失を生じる要因 指導上のポイント:メタルケーブルは導体損により主に減衰するが、光ファイバの場合はガラスを使用するため、メタルケーブルとは全く異なることをよく理解させる。次にファイバを曲げることにより、予想以上に損失が増加することを説明する。
第5章 OTDRの原理(1h)
目標 JISで規定されている損失測定方法の概要を知るとともに、OTDRの機能,基本構成、測定原理などを光ファイバの特性と関連させながら理解させる。
内容 1.光ファイバの損失測定方法 2.OTDRとは 指導上のポイント:短距離を測定する場合と長距離を測定する場合の違いについてまず説明し、パルスと測定距離の関係を理解させる。
第6章 光伝送路の評価方法(4h)
目標 OTDRの原理を理解した上で、実際の測定方法を習得させる。光反射波形の見方と解析方法および測定上のキーポイントと注意点などに習熟させる。
内容 1.光反射波形 2.OTDRによる損失測定手順 指導上のポイント:接続ポイントの測定法については相当詳しく説明するよう心がける。接続方法の違いによりOTDR波形が異なることも、十分理解させる。

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