教材情報データシート
【教材名称】 Z80アセンブリ言語基礎
【記入者】 森本 洋 所属:岡山職業能力開発促進センタ-
【教材のねらい】
マイクロコンピュ-タチップZ80とその周辺素子の理解は、コンピュ-タ応用技術に携わろうとする者にとっては必要欠くべからざる関門であり、FA用計算機から汎用大型計算機にいたるすべての技術的基礎をなしている事は周知である。
この教材はZ80のハ-ドウエアの理解の上に立ってそれを駆動するソフトウエアの基礎的事項について初学者に理解しやすいように構成し、さらに代表的な周辺素子であるi8255を介して外部装置と情報を交換する手段であるポ-トアクセスの基本的プログラミングについて楽しく体験しかつ充分な達成感を得られるようにしたものである。
なお、この教材は使用機材の相違によって生じる操作方法の違いや課題の変更(メモリ配置など)についてまでは考慮されていないため、指導員には充分な周辺知識を有する事が要求されている。
【内容】
[Ⅰ]基礎知識
1.ハードウエアの基礎知識
(1)概念図
(2)素子周辺のハードウエア
(3)素子内部のハードウエア
2.ソフトウエアの基礎知識
サンプルプログラム作成手順を例にして
(1)エディターの使い方。
(2)アセンブラーの使い方。
(3)機械語の転送と実行及び結果の確認。
[Ⅱ]実習課題
1)和の計算 :レジスタへの置数、算術演算(整数の和)、メモリへのデ-タ記入、CPU停止処理など。
2)差の計算 :整数計算プログラムの応用練習
3)loop-1 :ル-プの構成方法-1(zero Flag)、カウンタの使い方。
4)loop-2 :ル-プの構成方法-2(carry Flag)
5)loop-3 :ル-プの構成方法-3(DJNZ命令)
6)積の計算 :ル-プの構成の応用練習(整数の積)
7)商の計算 :条件判断分岐の応用練習(整数の商)
8)サブル-チン :サブル-チンの構成方法と実行時の経過観察。
9)デ-タ待避回復 :PUSH、POP命令によるデ-タ待避と回復処理。
10)Portアクセス :IN、OUT命令、PPI初期化、タイマ-の構成法。LED一斉/順次点滅、スイッチセンスプログラム。
[Ⅲ]解答例
【作成者】 森本 洋 所属:岡山職業能力開発促進センタ-
【教材作成年月日】 平成11年6月1日
【セミナ-時間数】
ハードウエア基礎知識 3時間
ソフトウエア基礎知識 3時間
課題1.~課題3. 3時間
課題4.~課題6. 3時間
課題7.~課題10. 6時間
【体系図での位置】
業種名 :コンピュ-タ制御機器製造業等
職務 :コンピュ-タ制御システム
職務構成名 :マイコン制御技術
【レベル表示】 専門Ⅰ
【セミナ-対象者】 設計開発技術者(FAシステム、自動制御装置等の開発設計・保守点検等に携わる者。)
【教材形態】
1.開発形態 : 指導員が開発
2.セミナ-の実施形態: 技能・技術習得型
3.教材の種類
主教材書 : 自作教材(テキスト)
副教材-1: 自作教材(i8255解説書)
副教材-2: Z80コマンドサマリ-
4.補助教材 : 使用機材の取り扱い説明書
5.教材開発ツ-ル : 一太郎 Ver.6.3
【参考文献】
1.Z80データブック
2.i8255データブック
3.エディタ-/アセンブラ取り扱い説明書
【引用文献】 なし。
以上。