教材名 順送り金型設計におけるCAD技術
教材名2
教材ID 57
教材作成者名 島田 公人
教材作成日 1997-12-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 機械系
業種名 金型製造業
職務名 設計
職務構成名 金型設計
区分名 教材
職業名 専門的・技術的職業すべて
 順送り金型設計におけるCAD技術指導案


イ.講習前打ち合わせ項目
1.コース内容と進め方
① 順送り金型設計のフローチャート
② プレス機械と周辺機器の仕様
③ 製品図と展開図
④ ストリップレイアウトの検討
⑤ パンチ、ダイ寸法の検討
⑥ CAD/CAMシステム
⑦ 正面・側面断面図の作成
⑧ 上型・下型組立図の作成
⑨ 部品図の作成

2.教材の確認
テキスト、市販テキスト、OHP

3.必要書類の送付
参考図書紹介
 ・図解早わかりプレス順送型設計
 ・新プレス加工データブック
 ・実用プレス型・加工技術データ集

4.準備すべき項目
教材及び機器
パソコンCADシステム

5.今後の予定

ロ.準備項目
1.テキスト等
① テキスト
  クリップ型の設計、CAD/CAMシステム 原稿により印刷 各1部
  (受講者のレベル等、必要に応じて補足資料を準備しておく)
② 市販テキスト 1冊 (小物プレス金型設計、日刊工業新聞社)
③ パソコンCADシステム、用紙 
2.受講生名簿、名札
3.実施場所の案内図
4.アンケート用紙

ハ.訓練項目と訓練経過時間

【1日目】
 準備① 教室の環境を整える。
   ② OHP
9:30 はじめに
・挨拶
・諸注意
・テキスト等、教材の確認
・コース内容:スケジュール表により説明
    初日:設計フローチャート、機器の仕様、製品図について
    2日:ストリップレイアウト、部品設計
    3日:CAD/CAMシステム、組立断面図の作成
    4日:組立図の作成
    5日:部品図の作成
・受講レベルについて聞いておく。
    金型設計、プレス加工、機械製図、CAD、機械加工等
9:40 講師自己紹介
9:45 ① 順送りプレス金型のフローチャートと検討事項 (テキストP1)
  基本的な設計手順について解説
  設計から加工、組立、調整、トライの作業の流れ
・ 設計工程の解説(市販テキストP17~21)
11:00 休憩
11:15 ② プレス機械と周辺機器の仕様 (テキストP2~3)
  プレス機械のダイハイト、スライド調整量等の金型の取り付け高さ等に
  ついて解説.
  ロールフィーダ等の周辺機器について
・ プレス機械、周辺設備と型の関係(市販テキストP6~9)
12:30 昼食
13:30 ③ 製品の検討 (テキストP4)
  デザイン、材質、精度等について
  製品の設計
  展開図とアレンジ図
・ 製品図の検討(市販テキストP21~32)
14:45 休憩
15:00 ④ 打抜き圧力の計算 (テキストP6)
  せん断抵抗と打抜き圧力
  かす取り力の計算
・打抜き力トストリッピング力(市販テキストP107~109)
 演習
16:30  

【2 日目】
9:30 ① 縁さん幅、送りさん幅の検討 (P7)
  形状の違いによるさん幅の求め方 
・ ブランクレイアウト(市販テキストP36~39)
② ストリップレイアウトの検討 (P8~9)
  各方式の特徴
・ 順送加工のストリップレイアウト(市販テキストP55~66)
③ 荷重中心の求め方 (P10~11)
  順送り型での荷重中心の求め方
  演習
11:00 休憩
11:15 ④ ストリップレイアウト図の解説 (P12)
  各工程での作業、パイロット穴の目的
  金型構造がほぼ決定される
・ 順送加工のストリップレイアウト(市販テキストP55~66)
11:45 ⑤ クリアランスの検討 (P13)
  クリアランスの取り方
  製品形状とクリアランス
  製品精度
・ 抜き加工のクリアランス(市販テキストP107~110)
演習
12:30 昼食
13:30 ⑥ プレートサイズの検討 (P14)
  プレートの厚み、大きさ、材質について
  プレートの種類と機能
  プレートサイズ、材質の決定
・ プレートタイプ構成(市販テキストP79~81、P124)
15:00 休憩
15:15 ⑦ パンチ等の長さ寸法の検討 (P15)
  パンチ、ダイ穴、パイロットパンチ、ストリッパ穴等の寸法の決め方
  金型構造とパンチ寸法
  各パンチの長さの求め方
・ 型部品設計(市販テキストP119~140)
  演習
 
* その他設計上の要点を解説
16:30  

【3 日目】
 準備① CAD室の環境を整える。
   ② プロッタ用紙の準備
9:30 ① CAD/CAMシステムの解説
  CAD/CAMシステムについて
11:00 休憩
11:15 ② 金型設計・製作とCAD/CAM
12:30 昼食
13:30 ③ CADシステムの操作法の説明
  システムの構成
  基本操作法

④ CADによる順送り金型の設計演習
  製品図の作成
  レイアウト図の作成
15:00 休憩
15:15 ⑤ 正面組立断面図の設計
  正面組立断面図の設計手順 (P16)
  断面図の作成手順の解説
 
* 各組立図は並行して作業を進める
16:30  

【4 日目】
9:30 ① 側面断面図の作成 (P18)
  側面図では、主としてボルト、ノックピン等の位置決め取り付け部品を
  表示する.
11:00 休憩
11:30 引き続き側面断面図の作成
12:30 昼食
13:30 ② 下型組立図の設計手順 (P19)
  レイアウト、位置決め部品の配置につて解説
15:00 休憩
15:30 ③ 上型組立図の設計手順 (P21)
  上型組立図は、裏向けに返した状態で作成する.
  下型とは、左右が逆になることに注意する
16:30  

【5 日目】
9:30 ① 前日に引き続き各組立図の作成
11:00 休憩
11:15 ② 各部品図の作成
  組立図を元に、部品図を作成する
  加工図面になるので寸法を細かく記入のこと
* 時間の都合ですべて作成するのは困難なので代表的な部品のみ
  とする.
12:30 昼食
13:30 ③ パンチ部品図の作成
  ダイプレート部品図の作成
15:00 休憩
15:15 引き続き部品図の作成
16:30  

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