訓練項目 (経過時間) |
指導展開法(ページ数) |
所要 時間 |
備 考 |
1.透視図の原理 (1)透視図とは (3.0H) |
透視図の原理を説明(01)
- 人間の眼に見える形を紙の上に作図することが透視図である
- 人間の眼と対象となる点を1本の線で結び、その線と画面との交点が透視図になる
●課題[スケッチから透視図へ」(021)
- A3の用紙にできるだけ大きく、立方体の透視図をフリーハンドで書かせる
- A3のトレペを上に重ねる
- 正確な透視図に修正する方法を手順毎に説明しながら受講生各自にやらせる
- フリーハンドの立方体と修正後の立方体を比較させる
- 立方体を頭にイメージすることと紙の上に書くこととは異なることを理解させる
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2.消点の原理 (1)消点とは |
消点について説明(02)
- 画面に平行な線は透視図では平行になる
- 逆に画面に平行でない線は消点に集まる
- その消点は、人間の眼の位置からその線に
平行な線を引いた時の画面との交点になる
- なぜ、消点がその位置になるかを
説明
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(2)2消点 透視図の原理 |
2消点透視図の原理を説明(02)
- 2消点透視図の2消点は必ずHL上になる
- ただし、消点の原理から消点は2点だけでなく無限にある
- いかに、作図において消点をうまく利用するかがポイントになることを理解させる
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3.基本図法 (1)介線法 (6.0H) |
基本図法について説明
- 2消点透視図の基本図法には3つある
- ただし実際の作図では簡略図法が使われる
介線法の説明(07)
- 課題の作図は介線法を利用している
- 介線法は建築パースには向いて
いない
- 概略の説明だけとする
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(2)消点法 (12.0H) |
消点法の説明(03)
- 2消点透視図の原理をそのまま利用し、作 図を行うのが消点法である
●課題[消点法による立法体」(031)
- 手順にそって立方体の作図を行う
- 平面図に数個の立方体を加え作図する
- 完成した立方体の各面に対角線を引き、それを延長すると、それぞれ同じ消点に集まることを確認させる
●課題[消点法による住宅」(032)
- 課題図について説明し、全体から部分へと作図を進める
- 立方体より複雑になるため、手順毎に説明しながら作図する
- 屋根勾配の線を延長すると、VP2を通る垂線上に消点があることを確認する
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4.簡略図法
(1)1消点に よる消点法 (18.0H) |
1消点による消点法の説明(04)
- 近い方の消点だけを使って作図する消点法
- この方法により、どのような2消点透視図 の作図も可能になる
●課題[1消点法による立方体」(041)
- 消点法による立方体の作図との違いを説明
しながら、作図手順の意味を理解させる
●課題[1消点法による住宅」(042)
- 消点法による住宅の作図との違いを説明しながら、作図手順の意味を理解させる
- 作図を簡略に行うため、高さ方向の透視線
をあらかじめ引いておくことを説明する
- 特に視距離の設定、画面と平面図の位置関係により最終的な透視図の形、大きさが異なることを確認させる
- ここまでで建物の作図は一応の完成であるが、建築パースとしてはさらに陰影、点景が必要であることを確認する
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3.基本図法 (3)測点法 (24.0H) |
測点法の説明(05)
- 消点法が作図に平面図を必要とするのに対して、測点法では平面図を必要とせず、寸 法だけで作図ができる
- 測点法の原理を説明し、なぜ寸法だけで作図が可能になるかを理解させる
- また、測点の位置は画面に対して設定される角度により決まることを確認する
●課題[測点法による立方体」(051)
- 消点、測点の位置を設定する
- 手順にそって立方体の作図を行う
- 消点法の場合と同様に、その立方体の上にもう1つ立方体を重ねた状態を作図させる
- さらに数個の立方体を追加して作図を行う
- 測点から45゜方向の線を引き、VP2を通る垂直線との交点を求め、さらに完成した各立方体の右側面に対角線を引き、それを延長すると、その交点に集まることを確 認させる
●課題[測点法による住宅」(052)
- 消点、測点の位置を設定する
- 屋根勾配の消点について説明し、求める
- 消点法の場合と同様に、作図の要領として、まず平面図だけを完成させ、こまでの作図方法が消点法とことなることを説明する
- 高さを加え完成させる
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3.簡略図法 (2)パース グリッド法 (30.0H) |
パースグリッド法の説明(06)
- 近い方の消点だけを使って、測点法により パースグリッド作成し、それを下敷きに
作図する
- 1消点による消点法と同様に、この方法によっても、どのような2消点透視図の作図も可能になる
●課題[パースグリッドの作成」(061)
- パースグリッドは建物の規模により異なるため、毎回作成することが必要になる
- 手順が難解なため、十分に時間をかけて、段階ごとに説明しながら作図させる
- 最終の仕上がりを想定し、消点、測点を設 定する
- 平面図用グリッド、高さ方向のグリッドを 別に作図する意味を確認する
- グリッドの延長方法を理解させる
- この方法は作図に平面図を必要としないため、プレゼンテーション用の建築パースを作図する場合だけでなく、計画段階での設計案の検討等にも建築パースが容易に作図 できることを理解させる
●課題[パースグリッド法による住宅」(062)
- これまでと同様、作図の要領として、まず平面図だけを完成させ、次に高さを加える ことを確認する
- パースグリッドを使用する場合は、できる だけ寸法ではなく、グリッドを分割して位置を求めることを説明する
- 高さを求める基準線を混乱しないように、明確に区別することを確認する
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4.陰影図法 (1)自然光に よる陰影 (33.0H) |
光線方向、光線角度の説明(08)
- 自然光(平行光線)を光線方向、光線角度に分解する
- 光線方向により影の出る方向が決まり、光線角度により影の長さが決まる
●課題[陰影の作図」(081)
- 透視図の前に、立面図での影の作図を行う
- 各立面図のおける光線方向と光線角度を説 明し、立面図の凹凸により影の出方がどのようになるかを理解させる
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5.点景の作図 (1)建築パース の表現 |
建築パースの表現についての説明
- 建築パースは、建物、陰影、点景が一体となって表現される
- 建物、陰影については、設定が同じであれば作図も同じになるが、点景については作 図者により異なることを実例を見せながら説明する
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(2)点景の表現 (36.0H) |
点景の表現についての説明(09)
- 建築パースは点景が入ることで完成する
- 樹木について、遠景から近景までの描き分け方を説明する
- 自動車について、様々な向きで描く方法を 説明する
- 人物について、様々な大きさで描く方法を 説明する
●課題[建物のエクステリア表現」
- 先に作図した住宅の敷地を設定する
- 敷地の中に、駐車場、庭等のエクステリアを設定し描き込む
- 必要に応じて隣接の建物、背景、道路、人物等を描き加える
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