空調設備設計・施工技術
【記入者】
【教材のねらい】
従来、空気調和では、太陽エネルギーは建物内部に侵入する冷房負荷として扱われてきたが、現在では、この種の空調負荷を太陽電池や集熱板、蓄熱層によって、電気エネルギーや熱エネルギー源として利用した新方式の空調機器や空調システムが実用化されている。
大手企業では、自然エネルギー利用技術は大いに研究され、エネルギー供給源の集中化、ビルの大規模化、高層化へと進展し、コジェネレーション方式など新しい空調機器を用いた空調システムを採用したビルが数多く建設されている。
中小企業の多い空調設備施工の業界では、設備の大規模化や工期短縮化によって、施工管理技術者は日々、工程管理や安全管理などの業務に追われ、設計や理論に関する知識、実務習得の自己啓発の十分な機会も得られず、現場における設計変更や機器調整、改善など様々な問題を数多く抱えている若手技術者が多い。
近年、CADの導入により、こうした問題を解決しようとする企業も多く見られる。CADによる設計では、その内容はブラックボックスとなっていたり、一般的な設計手順に基づいてプログラムされているなどのため、現場で抱えている問題の解決には十分結びついていない。
設備設計・施工技術者は幅広い知識・技術が要求されるため、若手技術者の実務指導は長期に渡って取り組む必要がある。
こうした問題を抱える若手設計・施工管理技術者の指導的技術者を対象とした、胆に、データを用いた設計手順を習得するのではなく、データの使用ミスが無いよう負荷計算の項目では、実効温度差表や透過日射熱取得、空気線図がどのうようにして作成されているのかなどの理論や、配管ダクト系の設計では選定表や分岐などに関する基礎データの作成法、ダクトシステムや配管システムの問題事例、施工要領も含め、抽象的なものでなく、基礎的な理論と実務を結びつけ、より具体的に、施工面や機械調整面にも応用できる教材として作成したもので、最終的に、学習結果を図面として反映するようにしてある。
◆平成15年度にSI単位及びファイル形式を変更した。
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【内容】
- 総説 2時間
- 空気調和計画法 6時間
- 空気調和機の設計・選定 3時間
- ダクト系の設計・施工 3時間
- 配管系の設計・施工 3時間
- 吹出口と室内空気分布 1時間
- 製図 12時間
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【作者名】
【教材作成年月日】
【セミナー時間数】
【体系図での位置】
業種名 :冷凍空調設備工事業
職 務 :空気調和設備設計、施工管理技術者
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【レベル表示】
【セミナー対象者】
【教材形態】
- 開発形態 :指導員が開発
- セミナーの実施形態:技能技術習得型+創造開発型
- 教材の種類 :自作テキスト、市販図書
- 補助教材 :OHP
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【参考文献】
- 空気調和ハンドブック(井上宇市著)
- 空調衛生技術ハンドブック(菱和調温工業)
- 空気調和設備計画設計の実務の知識
- 建築気候(斉藤平蔵著)
- 空調設備の動的熱負荷計算入門(日本空調衛生設備士会)
- 設備と管理特別増刊号(ビル管理実務計算ブック)
- 設備と管理別冊(空調・給排水の基礎知識)
- 設備と管理(増刊号ビル設備管理ユニークメンテナンス)
- 空気調和の自動制御(高田倶之、船橋明、小笠原祥五著)
- パソコンによる空気調和計算法(宇田川光弘著)
- ダクト設計施工便覧(井上嘉雄、今村量昭著)
- 伝熱工学(内田秀雄著)
- 工業熱力学(菅原菅雄著)
- ダクトテキスト(関東空調工業会)
- 建築設備工事の進め方(森村協同設計事務所著)
- 熱交換器の計算と設計(池澤嘉重著)
- 空調設備の搬入・据え付け工事(立田敏明)
- おさまり詳細図集(2)(筋野三郎、畑中和穂著)
- おさまり詳細図集(3)(筋野三郎著)
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【技術解説用テキスト】
●空気調和ハンドブック 井上宇市著(学科テキスト)
●空調・衛生技術データブック 菱和調温工業株式会社編(実技用データブック)
●図解空気調和施工図の見方書き方 施工図委員会編 (実技参考テキスト)
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