教材名 リレーショナルデータベース入門(Oracle7入門)
教材名2
教材ID 99
教材作成者名 重信 洋一
教材作成日 1997-04-01
改訂情報
ジャンル名 普通教材
分野名 情報・通信系
業種名 情報サービス業
職務名 情報システム利用
職務構成名 データベース構築基礎
区分名 教材
職業名 情報処理技術者
 指導案


【準備項目】

1. 使用教材
・市販テキスト:「Oracle7入門」日本ユニシス株式会社
       :「Oracle入門」
        「SQL入門」株式会社富士通ラーニングメディア

・補助資料 :ユーザ作成演習問題、ロール作成演習問題

・FD1枚 :実習環境セットアップ用ディスク
2. 機器および実習環境の設定

(1)実習環境の設定

  受講者用のオラクルユーザ名の登録
  • 各ユーザにはデータベース管理者用のロール(DBA)を付与しておく。
 ②受講者用のオラクルユーザ名の登録
  • 各ユーザにはデータベース管理者用のロール(DBA)を付与しておく。
 ③ SQLの実習で使用する各表の作成
  • 実習環境セットアップ用FD(ファイル名:SQLSETUP )を使用し、各ユーザ毎に表(EMP,EMP2,GRP,SUUTI, HIDUKE,MOJI,SONOTA)を作成する。
  • 実習環境セットアップ用FD(ファイル名:SELECT)を使用して、 作成した表が受講者用の全ユーザ名で検索(SELECT)ができるか動作 確認する。
 ④ SCOTT. EMPの確認
  • オブジェクト作成実習でユーザ名SCOTTの表名EMPのシノニムを作成するのでSCOTT. EMPが存在するか確認する。なければ、SCOTT.EMPのテーブルを作成する。データは何でもよい。
    (詳細は富士通ラーニングメディア「Oracle入門」の実習問題のシノニム作成を 参照のこと)

(2)機器の準備

・資料提示用(OHP用プロジェクタ)とプロジェクタの準備と動作確認

3.その他の準備
・実習用クライアントの座席表と実習で使用するユーザ名/パスワード、
 データベース文 字列などを提示できるように準備しておく。

・コース名と日程(教室の入り口)の案内
・教室の黒板に「コース名」と「テキストを取ってください。」旨の文を
 板書しておく。
【1日目】
9:00 イントロダクション

・出欠の確認
・教材の確認
・自己紹介
・セミナーの概要、前提知識、目標、日程などの説明
 (セミナーコース概要を使用して)
・セミナーの内容(テキストの目次を使って)
・使用するテキストは、日本ユニシスの「Oracle7入門」
9:20 リレーショナルデータベースとは(p1-3~p1-13)

・Oracleとデータベースモデル・SQLについて概要を説明する。
・補足として、Oracleの製品群の特徴を簡単に説明し、また、
 クライアント/サーバ構築に必要な環境(SQL*Net )などに
 ついても黒板を使って説明する。
10:00 Oracleの実行環境(p2-3~p2-9)

・Oracleインストール後のディレクトリ構造と環境変数の設定に
 ついて簡単に説明する。
10:20 休 憩(10分間)
10:30 Oracleの基本概念(p3-3~p3-13)

・Oracleのオブジェクト、スキーマの概念、表領域などについて
 概要を簡単に説明する。詳細は、次章以降で説明する。

・使用するテキストは、富士通ラーニングメディアの
 「SQL入門」
 ここでは、SQLの基本的な構文や操作方法を実習を交えて
 説明する。
11:10 実習環境の説明と操作

・使用するハードウェア環境(サーバ/クライアント)の説明

・Orcleに接続するために、ユーザ名/パスワードおよびデータ
 ベース文字列の説明

・対話形式でSQLを入力/実行するためのアプリケーション
「SQLWorksheet」の操作説明
11:25 データの検索(SELECT文の構文)(p2-1~p2-39)

・列を選択して表を検索

・特に、DISTINCTの使い方で指定した列以外にも他の列を指定
 できるが重複が取り除かれないことを例を示して説明する。
12:00 昼 食(50分間)
 
13:00 データの検索(SELECT文)の続き

・行を選択して表を検索(比較演算子、論理演算子)

・選択した行の並び換え

・特に、比較演算子LIKEについては使用パターンを黒板に書いて
 使い分けができるように指導する。また、AND,OR演算子の
 優先順位を説明し、実際例を用いて処理の流れを説明する。

・NULL値の意味について説明を付け加える。詳細は
 オブジェクト作成の制約で補足する。

・実習問題
14:30 休 憩(10分間)
14:40 データの更新・追加・削除(p3-1~p3-31)

・データの更新(UPDATE文の構文)
・データの追加(INSERT文の構文)
・データの削除(DELETE文の構文)
・特に、データの更新・削除についてはWHERE句を省略すると
 すべての行が対象になるので注意するように必ず説明する。

・トランザクション処理
(COMMIT,ROLLBACK,SAVEPOINT文の概要と構文)

データの更新、追加、削除後の処理を確定する方法と取消方法
について説明する。

また、トランザクションの概念についてはOracleのアーキテクチャ
の章で詳しく説明する。

・実習問題
16:00 1日目終了

【2 日目】
9:00 関数(p4-1~p4-35)

・数値関数、文字関数、日付関数、変換関数、グループ関数

・特に、GROUP BY HAVINNGの使い方は分かりにくいので例を
 用いて処理の流れをしっかり解説する。

・実習問題
10:20 休 憩(10分間)
10:30 表の結合(p5-1~p5-9)

・表の結合の概念と結合の仕方について説明する。

・単純結合/外部結合/同一表結合

・実習問題
11:10 副問合せ(p6-1~p6-18)

・副問合せによるデータの検索・更新・追加・削除

・実習問題
12:00 昼 食(50分間)
13:00 ◆ここから使用するテキストは、日本ユニシスの「Oracle7入門」
ユーザ作成と管理(p4-3~p4-19)

・ユーザの作成方法とOracleの権限の概念を中心に説明する。
・特に、デフォルト表領域名とクォータを省略したときの注意事項
 について例を挙げて説明をする。

・ユーザ作成演習
 ユーザ作成演習の補助資料(詳細は添付資料を参照)を使って、
 新規ユーザを作成し、システム・オブジェクト権限を付与
 する実習をおこない、Oracleにおける権限の重要性を認識
 してもらう。

14:30 休 憩(10分間)
14:40 ユーザ作成と管理(続き)

・ロール作成演習
 ロール作成演習の補助資料(詳細は添付資料を参照)を使って、
 新規にロールを 作成し、システム・オブジェクト権限を付与し、
 新ユーザに付与する実習を行う。

・補足として、時間があれば簡単にプロファイルの概念について
 説明を行う。
15:00 オブジェクトの作成(p5-3~p5-29)

・このコースのメインであるOracleデータベースオブジェクトの
 作成方法と作成時の注意事項について説明する。

16:00 2日目終了

【3 日目】
9:00 オブジェクトの作成(続き)
・特に、リレーショナルデータベースの特徴である表と表の関連
 づけと参照整合性制約の必要性と設定ついて時間をかけて説明を
 行う。

・補足として、表領域、表およびデータファイルの記憶領域の
 指定・拡張方法について黒板で概要を説明する。
9:40 Oracleアーキテクチャ(p6-3~p6-23)

・Oracleの構造、しくみについて概要を解説する。
・特に、Oracleの排他制御(ロック)の仕組みとその必要性、
 また、トランザクションの概念について説明する。
10:30 休 憩(10分間)
10:40 Oracleアーキテクチャ(続き)
11:10 PL/SQL(p7-3~p7-19)

・拡張型SQLと特にデータベース・トリガの概念について説明する。
12:00 昼 食(50分間)

【実 習】
13:00 ・ここから使用するテキストは、富士通ラーニングメディアの
 「Oracle入門」

オブジェクトの作成実習(p42~p62)
・この実習を通して、表・ビュー・索引・シノニム・順序の作成
 と削除およびデータ・ディクショナリ・ビューの使い方を修得
 する。

・データディクショナリビューの説明題と作成方法を説明する。

・実習問題の手順と課題の説明する。特に順序の作成は複雑
 なので丁寧に課題と作成方法を説明する。
16:00 セミナー終了

【設定環境の復元】

・実習環境セットアップ用ディスク(ファイル名:DROP)を使用して、SQLの実習で
 使用した表の削除を行う。

・オブジェクトの作成実習で削除されていないオブジェクトについても確認し、削除
 する。

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