■概要
AVは、Audio-Visualの略で、視聴覚のこと。AV視聴覚訓練とは、テレビや、ラジオ、映画、テープ、チャート、オーバーヘッドプロジェクター(OHP)、実物投影機などの視聴覚的な機器・手段を利用して教育訓練をすることです。
たとえば、新製品の写真をOHPで映したり、工場の生産ラインのビデオを見たり、月面探査の模様を撮影した映画やビデオを見たりするなど、事物を感性的に認識することによって、実物や実地を擬似的に知覚することができるので、実地訓練や実物訓練に近い教育訓練をすることができます。
AV視聴覚訓練のための機器・教材として古くから利用されているもので簡単なものとしては、模型、写真、絵画(イラスト)、図表、掛図などがあります。同じ古くからのものでやや複雑なものとしては、スライド、映画、レコードなどがあります。
音声を主にしたものとしては、ラジオ、録音テープ、オーディオ・カセット、コンパクト・ディスク(CD)、ミニ・ディスク(MD)などがあります。
映像のものとしては、テレビやビデオ、ビデオ・ディスクに加え、最新のものとしては、ビデオCD、CD-ROM、DVDなどがあります。テレビやビデオの普及、さらには最近のCD-ROMの登場は、AV視聴覚訓練の適用範囲を急速に拡大しています。
パソコンの普及や、コンピューター・グラフィックスやアニメーションの技術の発達などによって、AV視聴覚訓練の重要性は、今後、ますます増大するものと思われます。
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