■概要
CAIはComputer Aided Instructionの略。工場の製造工程にコンピューターを利用して設計や生産することをCAD(Computer Aided Design)、あるいはCAM(Computer Aided Manufacturing)といいますが、これと同様に、コンピューターを利用して教育訓練をすることをCAIという。広義には、コンピュータを活用したシミュレーションなども含まれますが、ここでは、狭義のプログラム学習について触れるにとどめます。
プログラム学習とは、合理的に設計されたプログラム(段取り、筋書き)に従って生徒が自学自習を進めていく能率的な学習のやり方のことです。コンピューターに組み込まれるソフトウェアは、スキナーの提唱による「プログラム学習」の原理に従って開発されます。
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学習内容をこまかくスモール・ステップに細分化して系統的に配列し、それぞれのステップごとに設問を提示して、生徒がこれに応答します。その回答が正しいかどうかはすぐに知らされ、それに応じて次の少し難しいステップに進みます。
このようにして能率的に学習目標に到達できるような仕組みがなされています。ティーチング・マシンはこの原理を応用したものであり、CAIはさらにこれにコンピューターを組み込んだものです。
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