■概要
教育、訓練の場において、学習の主体は生徒・受講者です。これをスチューデント・センタードといいますが、このスチューデント・センタードの考え方に徹して、学習の進行においてテストを実施し、その結果をグループ・アプローチによる相互啓発という形で実施するやり方を理解促進テスト法といいます。
テストやドリルをグループの討議課題(教材、ツール、インスツルメント)とするやり方で、そのテストは「理解促進テスト」とか「CCテスト(コンセプト・クラリフィケーション・テスト)」とか呼ばれています。
業務知識や管理知識など、知識や理論、概念などについて、教室で大勢の受講者に学習させるやり方として、通常、講義法が広く実施されています。講義法は、一度に大勢の人に大量の知識を伝達できるという利点はありますが、講師が伝えたとおりに受講者が理解しているとは限らず、理解され、記憶される度合い(学習の歩留まり)には、かなりバラツキがあり、低いのが実情です。理解促進テスト法は、これらに対する対処法として効果を発揮します。 |