■その他
囲碁、将棋、麻雀(マージャン)などは、中国古代の春秋戦国時代の部将たちがいかにして敵軍に勝つかの戦略や戦術を練るために考え出したもので、いわばシミュレーションの原型ともいうべきものです。
シミュレーション的手法の教育への適用および開発は、アメリカのカーシュ(Kersh,B.Y.)の例が最初期であると考えられます。16ミリ映写機3台を使用した、教授スキルを訓練するために開発されたものです。日本での適用例としては、東京工業大学・坂元昂教授による「机上授業による授業設計方法の開発」、京都教育大学・西之園晴夫教授による「教員研修のためのシミュレーションゲーム」があります。
最近ではコンピューターを使って高度な計算を行うものや、シミュレーション・ゲームなどにもコンピューターが幅広く活用されています。
コンピューターを使うまでもなく、ビジネスにおける経営戦略のケース・スタディ、軍事の図上作戦、医療の症例研究、法律学における判例研究などは、いずれもシミュレーションの性格を持つものでしょう。
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