■概要
イン・バスケットとは、もともとは決裁書類を入れる既決・未決箱のことです。能力開発技法としてのイン・バスケットのやり方では、決断を必要とするような数多くの書類を受講者に与えて、限られた短い時間の中で、次々と決断をさせていくことによって、受講者の思考や判断の能力を養成しようとするものです。
未決箱に入っている20〜30枚の断片的な情報、書類を、部・課長の役割を与えられた参加者が、重要度、優先度などを判断しながら、次々に既決箱に処理していきます。
時間は、通常30分前後を与えるが、オプションとして、途中で間違い電話や中断用件などを割り込ませたりして、心理的プレッシャーを加えることもあります。
また、管理者への昇格時のアセスメントのひとつとして、限られた時間内にいかに的確な意思決定をしていくかなど、参加者の管理者としての能力を観察する手法としても使われます。
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