■概要
ウォーク・ラリー(歩行ラリー)は、個人および集団の問題解決能力を野外でのグループによる集団行動を通して向上させていこうとする技法です。
ラリーとは、数日間にわたる長距離自動車競技の一種で、指定されたスピードと時間で決められたルートの各区間を走り、ゴールに至るまで多くのチェック・ポイントを通過し、減点方式で順位が決められます。これをウォーク(歩行)によって数人のグループで行うのが「ウォーク・ラリー」です。
日本では、昭和40年代のはじめ頃から、集団活動の意義やチームワークの重要性を体得させる技法として、管理者、中堅社員、さらには新入社員向けの教育プログラムの一環として実施されています。
「オリエンテーリング」という用語もほぼ同等に説明されることもあります。地図の上に指定されたいくつかの地点(チェック・ポイント)を地図や磁石を使って発見していくやり方は似ていますが、チェックポイントの設定、採点方法などが異なり、区別して理解すべきです。
「オリエンテーリング」では、できるだけ短時間でチェックポイントを通過し、ゴールに到達することを競うものですが、「ウォーク・ラリー」では、野外でのグループ活動を、あくまで仕事の改善、職場風土の改善に応用することを主なねらいとして開発されることが多いため、それぞれの目的とするところは、おのずと異なることになります。
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