■その他
<発想のための予備訓練>
アイデアとは、何かの問題の解決に役立ちそうな観念、考え、思いつき、着想のことです。アイデアは、思いがけないときに、たとえば、朝、目が覚めた直後などに、アイデアの方からやってくることもありますが、やはり、出そうと努力しなければ、なかなか出てこないものです。
アイデアを出すときには、ちょっとしたコツのようなものがあります。あまり固くならずに、リラックスして、思いつくままに、できるだけたくさん、頭の中のブレーキをはずして、アクセルだけをどんどんふかせて、質より量で勝負することです。
ウォーミングアップとして、たとえば、「コップの使い道」というテーマでアイデアを出してみるならば、次のような答えがあげられます。ぜひ、やってみていただきたい。
- 花ビン
- ハシ立て
- ペン立て
- ローソク立て
- 置き物
- 円を描く
- メダカを飼う
- 音を出す(楽器)
- 計量カップなど
<アイデア整理の方法>
- クロス法
ブレーン・ストーミングなどで出てきたアイデアや意見を整理したり図解したりする技法としては、KJ法や親和図法などがありますが、クロス法もそうしたデータ整理の技法の一つです。
クロス法は、正式にはセブン・クロス(7×7)法といい、アメリカのビジネス・コンサルタントのカール・グレゴリーが考案した技法です。また、このセブン・クロス法をヒントにして、わが国の創造性開発コンサルタントの高橋誠氏が新しく開発した技法を指して、単にクロス法と呼ぶこともあります。
グレゴリーのセブン・クロス法とは、ブレーン・ストーミングなどで出てきた意見を小さなカードに書いていき、まず、それを大きく7項目に分類します。次に、その7つの大項目を重要度合に応じて左から右へ順に並べていきます。また、各項目の中でも重要度合を評価して、カードを7項目ずつに整理して上から下へ並べていきます。つまり、ヨコに7項目、タテに7項目ずつ、合計49項目に整理して一覧表にするわけです。ゼブン・クロス法という名前は、これに由来します。
このように一覧表に整理してみると、出てきた意見の全体像が一目で把握でき、しかも重要な項目が左の上に集中していることで、何が課題であるかを判然と読み取ることができます。
高橋誠氏のクロス法は、基本的にはこのセブン・クロス法と同様ですが、項目の分け方や順位のつけ方、整理の仕方などに工夫がなされています。
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