■概要
グループによる研修活動の一区切りのことを「セッション(会合、時限)」といいますが、ひとつのセッションが終了したあとで、そのセッションのことを振り返って討議、検討するというやり方のことを「クリティーク(Critique:批評)」、「クリティーキング」あるいは「ふりかえり」といいます。
「ふりかえる」対象は、グループ活動の中でのメンバーの発言内容や結論など、いわばグループ活動の「中身(コンテンツ)」ではなく、グループの雰囲気やグループ活動に取り組んでいるメンバーの態度や姿勢についてに重点が置かれます。
グループ活動には、大きく分けて二つの側面があります。
一つは、テーマや結論や発言内容など、いわば討議の中身(コンテンツ)であり、もう一つは、討議に臨んでいるメンバーの感情や態度や、それらが混ざり合って作り出されるグループ全体の雰囲気です。
コンテンツに対して、こちらは「プロセス」といいます。グループが変化し、発展し、成長していくプロセス(変換過程)という意味です。
この「プロセス」について、グループ自身が気づき、成長を深めていくようにガイドするのがクリティークのねらいです。
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