■概要
グループ活動を中心にした研修活動を展開しているとき、研修の日程がかなり進行し、グループとしての雰囲気が成熟したものになってきたところで、メンバー同士で、お互いの態度や行動などについて感じたことや気づいたことを相互にフィードバックし合い、成長のための相互理解を行うことがあります。いろいろなやり方のなかで、比較的系統的なやり方として、「メンバーシップ・サーベイ」というやり方があります。
人間は、誰でも、漠然としながらも、「自分とはこういう人間である」というイメージを抱いています。これを「自我像」といいます。そして、誰でも、うぬぼれもあれば、ひけめもあります。これが、とかく他人が自分を見る目との間にズレを生じやすいのです。
うぬぼれは、他人の目から見れば、単なる思い上がりにすぎないことが多いものです。
このような「つもりの自分(自己認知)」と「はた目の自分(他者認知)」とのズレを系統的に診断するやり方が「メンバーシップ・サーベイ」のやり方です。
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