■概要
OJT(On the Job Training)は、日常の職場の中で、日常的な業務を遂行しながら、仕事に必要な知識・技能・技術・態度を計画的にレベルアップしていくことをいいます。担当業務の職務遂行能力の向上、成長させるには、職場での経験を積ませることが効果的です。
企業内における能力開発の基本は本人の自己啓発であるといえますが、これを側面から促進していくのが上司や先輩によるOJTです。OJD(オンザ・ジョブ・デベロップメント)、またはOJL(オンザ・ジョブ・ラーニング)ともいいます。
- OJTは日常の仕事の中で行われる育成であり、主なねらいは、
- 職務遂行能力の向上
- 仕事への取り組み姿勢(態度能力)の変革にある。
- 通常は、1対1(マン・ツー・マン)で行われるが、役割分担をして、1対グループ(チーム・トレーニング)の方法もある。
- OJTは育成目標を明確にし、計画的な行動計画ステップで構成されるべきである。
- 育成目標の設定は、職務分析をもとにした日常的、現実的なものにする。
- OJTは、管理者の職務である。
人材育成は管理者の重要な職務の一つである。とくにOJTでは、育成計画づくり、職務の割り当て、指導者(コーチ)の割り当て等、管理者の取り組みが大きな影響力を及ぼすことになる。
OJTを成功に導くためには、本人と指導担当者の問題とするのではなく、組織全体が育成という風土をもち、お互いに刺激しあうことが重要です。
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