従来から「電子回路基礎」という講座名で、受動電子部品の基礎からダイオード、トランジスタ、オペアンプ、定電圧電源の設計制作まで含めて実施してきたが、今年度から下記の3つに分割して、受講者それぞれのレベル、ニーズに応じて受講できるようにした。これを機会に、テキストの大幅な改訂をした。
- 電子素子の使い方:受動電子部品、各種ダイオード、トランジスタの基礎
- トランジスタ増幅器の設計:小信号増幅回路、電力増幅回路、差動増幅回路
- オペアンプ回路1:オペアンプを初めて使う方を対象にして、ブレッドボード上の配線により回路を確認していくというやり方である。近年パ ソコン上のシミュレーションソフトで回路動作を検証する事が流行っているが、や はり自分の手で実際に組み立ててみることが本当の理解につながる。
内容的には、負帰還無しのコンパレータ、負帰還増幅器、定電圧電源への応用、そして最後には、勉強したことを応用してトラッキング レギュレータを設計制作する。ここでは、電子機器組立の技能も習得 することになる。
できあがった製品は持ち帰ってもらい、オペアンプの実験用電源として使ってもらう。
アナログ電子回路の全体的な流れの中では、この後にオペアンプ回路2、センサ電子回路が用意されている。 |