教材名 | オペアンプ回路1 |
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教材名2 |
教材ID | 143 |
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教材作成者名 | 江口 謙二 |
教材作成日 | 1998-11-20 |
改訂情報 | |
ジャンル名 | 普通教材 |
分野名 | 電気・電子系 |
業種名 | 電気・電子部品製造業 |
職務名 | 電子回路設計 |
職務構成名 | アナログIC回路 |
区分名 | 教材 |
職業名 | 電気技術者 |
*今でこそ気軽に使えるオペアンプICも昔はディスクリート部品で組み立てていたこと。 *ICになっても以前(709の時代)は高価なものであったこと。 *前回のセミナ「トランジスタ増幅回路の設計」で学習した差動増幅回路をIC化した回路であること。 *理想のオペアンプに求める性能と、現実のオペアンプの性能について。 *2つの入力電圧の差で動作していることの再確認。 *実験の前にトラッキング電源の使用法について説明。ならびにブレッドボードまでの電源の配線方法(ツイストワイヤとすること、目立たせない位置に置くこと等)について説明。 *わずかなオフセット電圧でも飽和してしまうほどのハイゲインアンプであることの確認実験。続いてこのオフセット電圧をキャンセルする実験。 (オフセット電圧調整端子のついたOPアンプも用意すればなお良い) ここで、ハイゲインのまま使う場合にオフセット電圧を調整することの困難さを経験してもらう。
*ハイゲインをそのまま使うコンパレータ、抑えて使う負帰還アンプについて。 *コンパレータへの入力電圧はアナログ、出力はディジタルとなること。 *+入力端子へ入力した場合と、-入力端子へ入力した場合の出力電圧の出方の違いを十分説明して実験2へと進む。 *時間があれば+入力端子にも入力してみる。 *LEDが同時に点灯しているように見える時があるが、実はノイズの影響であることの説明。 *ノイズに強くするために正帰還をかけること。この結果ヒステリシスが付くことの説明。 *実験3で、ヒステリシスが生じたことを確かめる。 *ゾーンを検出するウィンドウコンパレータの実現方法について。 *ダイオードAND回路について説明。 *実験4で、ウィンドウコンパレータを実験確認する。 *コンパレータ専用ICはオープンコレクタタイプであること。またオペアンプをコンパレータとして使用できても、コンパレータをオペアンプとして使用するのは一般的に困難であること。 *LM339の紹介・・・このICを使った4LEDのオーディオレベルメータのサンプル回路を用意しておく。時間があればこの回路や、ウィンドウコンパレータも組み立て確認してもよい。
*非反転増幅回路から先に取り上げる。 *図3-2の回路における各部の電圧の式(3-1),(3-2),(3-3),(3-4)の説明。 *1/A→0とした場合の誤差・・・イマジナリーショートの考え方に導く。 *イマジナリーショートの考え方がNFBオペアンプ回路を理解する上で非常に重要な考え方であることを強調する。 *ボルテージフォロワについて。 *実験5ボルテージフォロワの実験・・・IBの影響、072の必要性 *増幅率2倍の非反転増幅回路を実験6の手順で行う。 *実験7で入力可能電圧の範囲を確認する。特に4558では最低入力電圧で出力電圧の反転現象が起きてしまうことを経験させる。 *0V入力可を売りとする358の紹介と確認。 *反転増幅回路・・イマジナリーショートの考え方を使って増幅率を計算する。このときに入力電流が帰還抵抗に流れた後どこに行くか?の問題提起 をする。-電源の必要性を理解してもらう。 *入力インピーダンスが有限の値となること。 *実験8増幅率2倍の反転増幅回路の実験確認。
【第4日】 *単一電源で回路を動作させるためにはどうしたら良いかの問題提起をする。(その背景として、カーオーディオ(+12Vのみ)への応用や、電源の簡素化のため) *Voutを+方向へシフトさせるためには・・・。 次に学習する差動増幅回路への伏線となっている。 *実験9で、2倍の反転増幅回路について実験する。 *10倍の回路はうまくいかないことを体験させる。 *入力信号をACと限った場合のベストな解決策として図3-20の紹介と実験確認。
【第5日】 *負帰還のかかった差動増幅回路の紹介。 *重ねの理を使って説明。 *入力インピーダンスの低さをカバーするには図3-22の2法。 *さらにゲイン設定のしやすさを求めてインスツルメンテーションアンプの紹介。 *インスツルメンテーションアンプの動作原理説明。(最初は文字を使わずに具体的な数値を使って説明した法がわかりやすいかもしれない。(例)V1=3V、V2=2V、 R1=R2=R3=1k)。イマジナリーショートの考え方を適用する好例である。 *3倍の差動増幅回路を組み立て、実験〓の手順で確認実験をする。 *3倍のインスツルメンテーションアンプを組み立て、実験〓の手順で確認実験をする。 *CMRR悪化の要因について。 【第6日】
*ここではシリーズ方式についての学習であること。時間的余裕があれば、ここでは学習対象外となっているシャント方式、スイッチング方式の概略 について説明すればなお良い。 *図4-4に示すように定電圧電源回路の正体は回路図の書き換えで、参照電圧を増幅する負帰還増幅回路であったことを理解させる。 *実験〓に示す手順で10V/0.5Aの定電圧電源回路をブレッドボード上に組み確認実験させる。負荷がかかるとTr1が発熱することを確認させる。
【第7日】 *設定電圧を0V~12Vまで連続可変とし、保護回路も導入した回路を実験〓に示す手順で確認実験する。 *1つの電源を2つに分けて正負の2電源として活用する方法について。
*製作の前に、図5-1の回路をブレッドボード上に組み、トラッキング電源の原理について確認をする。
【第8日】 *前もってPCBの製作、ケース、放熱板等の機械加工、CR類、配線材等の準備を手抜かりの無いよう行っておく。 すべて手作りであるので、この準備に相当の時間が必要となる。機械加工の部分はNCタレットパンチプレスを利用するなどの機械化を図れれば労力の軽減になる。また、PCB製作においては10名ぐらいの受講者数ならば、薬液を使うエッチングよりも、フライス盤で加工することも考えた方がよい。(廃液処理等の問題) *P35 設計仕様の説明 *回路細部の説明
*PCBのパターンの読みとり。(パターン設計の経験がない受講生には時間的に無理であるので省く) *組立上の諸注意 リード線の処理法、部品の取り付け方、はんだ付けの仕方等を技能検定(電子機器組立)実技試験の要領で説明。 *きれいに、見栄えよく、商品価値のあるものを作るように。 *調整 VR1で0V~12Vまで可変できるか。 トラッキングがとれているか。(VR2でadj) 保護回路が働くか。(何Aで) *電圧目盛りの書き込み。 *時間があれば、パワトランジスタの放熱設計について触れる。(アナログ電子回路シリーズを連続して受講してきた受講生においては前段の「トランジスタ増幅器の設計」で説明はすんでいるが・・・) |
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