教材名 ABELによる回路設計手法
教材名2
教材ID 146
教材作成者名 中澤 直樹
教材作成日 1997-09-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 電気・電子系
業種名 コンピュータ制御機器製造業
職務名 電子回路設計
職務構成名 PLD・FPGA回路設計
区分名 教材
職業名 電気技術者
 セミナー実施状況・結果報告書



高度ポリテクセンターで実施している「受講者アンケート」の質問項目の中で、下記の5項目がセミナーの内容等に直接関連するものなので、その内容と結果について記す。 アンケートは、今回提出するテキストを用いて実施した3回のセミナーの受講生22名から回答を得ている。

 

質問:このコースは総合的に評価していかがでしたか。

回答の選択肢:1大変良い  2良い  3普通  4悪い  5大変悪い

回答     4名    15名   3名   0    0

質問:このコースのレベルはどのように感じましたか。

回答の選択肢:1非常に高い 2高い  3普通  4低い  5非常に低い

回答     0      7名   14名  1名   0

質問:コースの内容は理解できましたか。

回答の選択肢:1理解できた 2だいたい理解できた 3あまり理解できなかった 4理解できなかった 

回答     5名    15名     2名    0

質問:テキストの内容等はいかがでしたか。

回答の選択肢:1大変良い  2良い  3普通  4悪い  5大変悪い

回答     3名    12名   7名   0    0

質問:このコースで行った実習や演習は効果的でしたか。

回答の選択肢:1効果的だった 2あまり効果的でなかった 3効果的でなかった 4どちらともいえない

回答     18名   1名     0     2名

受講者の意見 

「もう少し時間をかけた方が…」 (“あまり効果的でなかった”の回答者)

「自分の実力に対してコースのレベルが高かった為、実習・演習にまで至りませんでし た。」 (“どちらともいえない”の回答者)

 

質問 :コースの内容に対する時間数はいかがでしたか。

回答の選択肢:1多すぎる  2適当である  3少なすぎる  4わからない

回答    0     15名    7名     0

講師所見

コースに対するアンケートの結果は、おおむね好評であるように思う。 「コースの内容は理解できましたか。」という質問に「あまり理解できなかった」と回答した受講者2名については、ブール代数やディジタル回路についての基礎知識や経験がほとんどなかった様であった。セミナーの中では個々にフォローしたつもりだが、コースの位置づけとして、ディジタル回路についての全くの初心者はターゲットとなっていないので難しかったかも知れない。プリント基板上に74シリーズ等の汎用ICがほとんど載っていない、今の状況を考えると、ディジタル回路関連のコース体系も入門レベルから根本的に見直す必要があるように思う。 「コースの内容に対する時間数はいかがでしたか。」という質問に約3分の1の7名が「少なすぎる」と回答したが、現状通り3日間でセミナーを実施するのであれば、実習の数を減らして時間的な余裕をとった方が良いかも知れない。 指導案改善点 セミナーの中で講師が行うことと、受講生に行ってもらうことについては、ほとんどを記した。(著作権の問題も発生する可能性もあり、これ以上詳細に文書化することは避けたい。) 時間配分をラフに書いたが、セミナーの進行は相手(受講生)があって決まることなので、大まかな目安がわかればよいと考えた。 初日のデバイスやツール類の補足説明については、年々進歩するものなので、セミナーを実施するその時々で新鮮なネタを仕入れて反映させる必要がある。

 

募集状況及び受講・終了状況

96年5月 受講者数 9名

96年9月 受講者数 5名

97年5月 受講者数12名

97年9月 受講者数12名 (応募者数15名 キャンセル待ち3名)

98年4月 受講者数 7名

98年7月 受講者数 4名

99年1月 受講者数 5名予定(98年8月での応募者数)

 

評価結果

年度によって異なるが、高度ポリテクセンターでも年2コース程度の実施が適当と思われる。都市部の施設では、このようなPLDの回路設計やその開発言語のセミナーはある程度のニーズがあるように思う。 PLD・FPGA設計は業種別体系では、先端レベルの職務構成として位置づけられているが、74シリーズMSIクラスの汎用ICが駆逐されている現状を考えると、HDL設計のためのハードウェアコース体系を基礎レベルから構築することで、ニーズを掘り起こす必要があるかも知れない。 その意味では、ABEL-HDLでSPLDをプログラミングする、今回のセミナーの内容は、ブール代数や“レジスタ+ゲート”での回路構成の考え方等を追加して、HDL設計の入門コースとしてチューニングしても良いと思う。 

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