教材名 |
Windowsネットワークプログラミング |
教材名2 |
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教材ID |
16 |
教材作成者名 |
森川 敏幸 |
教材作成日 |
1997-02-12 |
改訂情報 |
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ジャンル名 |
高度教材 |
分野名 |
情報・通信系 |
業種名 |
情報サービス業 |
職務名 |
プログラム作成・開発、システムエンジニアリング、ネットワークエンジニアリング |
職務構成名 |
通信ネットワークのプログラミング技術 |
区分名 |
教材 |
職業名 |
システムエンジニア |
1.はじめに
- 平成8年11月13日~15日(3日間)にわたって,Windowsネットワーク
プログラミングを行った.講師の都合で急遽セミナーを担当することになったため,全
般的に準備が不足し,今回教材として作成した資料をすべて用いることができなかった
(一部使用).また,受講者に対するアンケートも準備する時間がなく,実施すること
ができなかった.よって,セミナーを通じてこの教材に対する客観的な評価を得ること
はできなかったが,今回セミナーを担当してみて注意しなければならない点がいくつか
わかったので,以下のように報告する.
1.市販図書のサンプルプログラム
- メインテキストとして使用した市販図書(WinSockによるWindowsネットワークプログラミング)では,プログラミング環境がVisual C++Ver1.5(16ビット版),Ver1.1(32ビット版)といった古い環境を想定して説明を行っている.プログラムのコード自体は,現在の環境(Visual C++Ver4.0)でも動作するが,プロジェクトの管理等に互換性がない.そこで,市販図書中のサンプルプログラムを動作させるためには,以下のような手順が必要になる.
・新規プロジェクトの作成『ファイル』→『新規作成』→『プロジェクトワークスペース』→プロジェクト名(サンプルと同じ名前)注意:MFC AppWizard(exe)ではなくてApplicationを選択
・必要なファイルのコピー
新規プロジェクトを作成すると,そのプロジェクト名でディレクトリが作成され
るので,必要なファイルをすべてコピーする.
・プロジェクトにファイルの追加
『挿入』→『プロジェクトへファイルの追加』(*.cpp ,*.rc)
・ビルドの設定
『ビルド』→『設定』→タブ【一般】(MFC共有DLLを使用)
【リンク】オブジェクト/ライブラリモジュール
(WSock32.LIBを加える)
2.市販図書の印刷ミス
- メインテキストとして利用した市販図書の初版(1995年9月25日発行)では,印刷ミスが数箇所存在する.特に重要なものとして,p143のCWinSockInfoDlg::OnInitDialog()のコード部分がある.市販図書に付属のフロッピーディスクには,正しいプログラムが入っているので,そちらを参照のこと.
3.VisualC++に関する知識
- 市販図書では,プログラム作成部分を古いプログラミング環境を用いて記述している.
従って,現在の環境(Visual C++Ver.4.0)との相違点も含めて,簡単に操作方法等を説
明する必要がある.
今回の受講者は比較的平均年齢が低く,また,VisualC++Ver 4.0に関する習
熟度が高かったため,プログラミング実習における大きな問題はなかったが,プログラ
ミングに習熟していない受講者がいる場合,VisualC++の説明に多少の時間をさ
く必要がある.
4.プログラミング実習
- プログラミング実習では,ソケット通信のプログラムだけでなく,Windowsの簡単な
GUIの作成も含んでいるため,その作成方法を口頭のみで説明するのは困難であった.
実際は,指導員が受講者と一緒にGUI部分の作成を行い,その作成画面をプロジェク
ターで受講者に提示するようした.Windows等のGUIツールを利用したセミナーでは,
プロジェクターやモニターは必須なツールと思われる.
市販図書および自作資料におけるプログラミング実習では,コードを入力する部分が
かなりある.すべてのコードを受講者に入力してもらうと時間が足りなくなるので,入
力するコード部分はあらかじめ別にファイルとして用意しておき,そこからコピー&ペ
ーストをするほうが良い.但し,その際,コードに関する十分な説明が必要である.
5.おわりに
- セミナーを担当して感じたことは,全体的な時間配分の問題である.特に導入部分(市
販図書の前半:ネットワークとTCP/IP部分)では,ポイントのみを簡潔に説明し
ないと本題のプログラミング部分の時間が足りなくなる.プログラミング部分では,時
間の調節が容易にできるので(コードを受講者に入力してもらうか,予め準備したもの
を使うかによって),前半はなるべく速く進めて,後半に時間をかけたほうがよい.
今回のセミナーは,講師の都合で急遽担当することとなったため,セミナーの準備(教
材作成)に十分な時間をかけることができなかった.よって,満足のいくセミナーとは
ならなかったが,今後,より良いものにするために,セミナーを通じて教材を改訂して
いく必要がある.
最後に,今回のセミナーの応募状況等を示しておく.
コース名:Windowsネットワークプログラミング
期間:平成8年11月13日~15日
定員数:10名
応募数:8名
修了数:6名
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