ここ数年、数学や信号解析などの分野でウェーヴレット解析が注目されているが、数学の理論として整然と構築されているあまり難解な理論として敬遠される傾向がある。
しかし、信号解析において画像圧縮や異常性の検出など多くの優れたところをもつ。そこでこの理論が理解できるということを目標として、「ウェーヴレット解析1」のセミナーを開講した。
セミナーを開講するにあたってウェーヴレットで信号解析の研究を行っている人に最も使われている榊原 進著「ウェーヴレット ビギナーズガイド」をテキスト(教科書)とした。また、このテキストにあるウェーヴレットに関する内容(1章~9章)をセミナーで使えるように全体を5章に再構成した自前のテキスト「ウェーヴレット解析1(理論編)」を作成した。全体的に数式が多くなるので自前のテキストでは重要な式のみを示し、後はテキストの式番号で示した。図についてもテキストの番号で示した。このように自前のテキストはできるだけコンパクトにすることで、できるだけ短時間でウェーヴレット解析が理解できるように構成した。
なお、テキストの10章にある応用や様々な論文などにある「応用」については「ウェーヴレット
解析2(応用編)」にまとめる。 |