イ．受講生アンケート

時間的な余裕がなく、アンケートは実施しなかった。理由は、受講者が自分のホームページを作成することに熱中して、中断してアンケートをお願いできなかったことです。

ホームページの発表時に感想を含めて発表していただいた。その主なものを列記する。

1. Ｗｏｒｄ９７でも、このようにホームページが作成できることが判って感動した。

   今後、ホームページの作成に利用したいと思う。

2. 初めてホームページを作成した。作成は、意外に簡単だったので、今後とも続けて自分のホーム　ページを持てるように努力したいと思います。
3. ＨＴＭＬ言語のタグ（ｔａｇ）を知らなくてもホームページが作れるので、パソコンの初心者もホームページ作りに挑戦できると思います。
4. 前に参加した講座では、サンプルをもとにメモ帳を利用して作成したのでタグ等を覚えるのが大変であった。今回は、ホームページを作成のために、色々と操作手順はやや煩雑であったが、ワープロ感覚で作成できて親しみやすかった。
5. Ｗｏｒｄ９７の文書で見たイメージとＨＴＭＬファイルに変換してブラウザーで見たときのイメージと若干異なることがあった。最終的にはブラウザーで見たときのイメージをもとに修正する必要がある。しかし、タグ修正してしまうとＷｏｒｄ９７での再修正ができないことがあるので注意が必要である。

   （途中のファイルを保存するなどの対策が必要である）

6. 現在のＷｏｒｄ９７ではフレームに対応していない。

ロ．講師所見

受講対象者としては、Ｗｉｎｄｏｗｓ９５の経験者、Ｗｏｒｄ９５／９７の経験者を想定していたが、３名の方はまったくパソコンにはじめての方で、想定したレベルにない方と判断された。しかし、その方々も最終的には簡単なホームページを作成できた。

準備の時間不足のために、今回作成した資料をすべて用いることができなかったが、ホームページ作成のためにＷｏｒｄ９７を利用することの有効性は確認できた。

インターネット（利用技術）のセミナーの中で、ホームページの作成に際して、Ｗｏｒｄ９７を使用する方法は次の点で有効である思います。

1. タグを意識することなく、覚えることなく、作品の出来具合を確認しながら作業できること。
2. プログラムの経験がなくてもホームページを作成できる。
3. 基本的なことからある程度実用的なレベルまで対応しているので、初心者から経験者までを対象としてセミナーを実施できる。

参加者のレベルに差があったので、参加者一人ひとりに個別の到達目標（具体的にはどのような構成、機能などを持ったホームページを作成するか）を決めてもらい、その目標を達成するように各人の目標に沿って助言を行なった。作成したホームページの発表時での自己評価を含めた感想でによると、参加者全員が、各人の目標を達成でき、おおむね今回実施したセミナーに満足していただいたようであった。

今後の検討事項としては、入力フォームページの動作環境の整備である。

ハ．セミナー改善点

平成１０年度より、標準カリキュラムのインターネット（利用技術）をベースにホームページの作成を多くしたセミナーを実施している。今年よりＷｏｒｄ９７が当短大に導入され、Ｗｏｒｄ９７は標準でＨＴＭＬファイル作成機能を持っているので、これを使用したホームページ作成を企画・実施した。今後、指導案の改善の方向としては

1. インターネット（利用技術）より独立させて、新しいホームページ作成を中心としたコースを新設する。
2. インターネット（利用技術）のコースとして実施する。

の２つの場合があると考えられます。

後者の場合には、実施に合わせて、カリキュラムの時間配分を見直す必要があると感じています。受講者のレディネスやレベルに柔軟に対応して行ける標準カリキュラムの必要性を感じています。（開発的な手法による能力開発セミナー）

ニ．募集状況及び受講・修了状況

<実施年度>　Ｈ１０年度

<実施施設>　川内職業能力開発短期大学校

<計画回数>　　１回　　　　<実施回数>　１回

定員数 応募者数 修了者者数

<第１回> １０名 　９名 　９名

<合　計> １０名 　９名 　９名

ホ．評価結果

講師所見で述べたように、実施したセミナーは、おおむね良好であると認めます。

今後の課題は、新しいコースとして独立させるかどうかであると考えられます。