教材名 FPGAによるディジタル回路設計
教材名2
教材ID 222
教材作成者名 稲森 邦一; 佐藤 隆
教材作成日 1999-03-31
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 電気・電子系
業種名 電気・電子部品製造業
職務名 電子回路設計
職務構成名 PLD・FPGA回路設計
区分名 教材
職業名 電気技術者
指導案
 
準備項目
1 エミュレーションボードとダウンロードケーブルの用意
2 エミュレーションボードについてパソコンから書き込みが行えるか確認
3 プロジェクターの準備
4 テキスト等の準備
5 受講生名簿
6 入り口看板の掲示
7 自己啓発支援のための相談シートの準備
 
※指導案詳細については指導員用テキストに記載
1日目
準備:テキスト
09:15 はじめに
    ・挨拶
    ・自己紹介
    ・喫煙場所,トイレ等の案内
    ・教室での飲食,喫煙禁止の案内
    ・昼食の案内
    ・日程の説明
    ・テキスト等の確認
    ・受講生のレベル確認(受講に対する前提知識があるか確認)
 
09:30 ロジックICの変化とその分類
    ・デバイスの進化
    集積度の向上により、変化していくICについて説明
    ・ワンチップへの集積
    現在では、汎用ICの組合せではなく、新製品には機能を集積した新しいカスタムLSIを開発するのが主流になってきました。その利点を理解させます。
    ・ASICとPLD
    カスタムLSIの種類を簡単に説明すると共に、ASICとPLDについてその違いと利点及び欠点を理解させる
    ・PLDの基本構造
    PAL、PROM、PLAの構造を説明し、AND-ORアレイによる論理形成の概要を理解させる。
10:30 休憩
10:45
    ・FPGA/CPLDの基本構造
    より大規模な回路に適応させるため登場したPLD(FPGA及びCPLD) の各構造を説明する。
    ・FPGAとCPLDの違い
    構造の違いによって生じる各デバイスの特徴を説明する。
    ・大規模回路の論理回路設計
    回路設計を取り巻く現在の状況と、それを解決するための設計手法(トップダウン設計法、階層設計、IPの利用、HDL設計等)を理解させる。またトップダウン設計フローからシミュレーションの重要性を説明する。
11:15 組合せ回路の論理圧縮
    ・ブール代数と組合せ回路
    ブール代数の公式について、対応する組合せ回路と比較しながら理解を深める。
12:15 昼食
 
13:00
    ・論理式の標準形と圧縮手法
    論理圧縮
    論理圧縮の意味と利点を説明する。
    ・カルノー図による論理圧縮
    カルノー図の基本形(その並べ方の意味)を説明し、隣接する項同士がまとめられることを理解させる。また、例題を追いながら、手順を完全に理解させる。
    ・演習
    理解できていない受講者にはこの時間に個別に対応し、全員に理解させる。
14:30 休憩
14:45
    ・クワイン・マクラスキー法による論理圧縮
    目的や手法は、基本的にカルノー図法と変わらないので、カルノー図法と対比させながら、各工程の意味をよく理解させ、説明する。
    ・演習
16:00 終了
 
2日目
 
9:15 PLD回路設計
    テキスト”MAX+PLUS2操作法”を見ながら、説明をする。
    ・PLD開発フロー
    PLD回路を設計、製作する際の手順について説明する。
    ・PLD回路設計システムの説明
    ISPについての説明
    ・PLDの構造
    使用するPLDの構造について理解させる。
    ・開発ツール(MAX+PLUS2)の使用法
    Windows95の基本操作がわかっているか確認を行う。
    操作をプロジェクタに写して、受講者も同時に操作しながら進めていく。
     
    1.回路デザインの入力法
    例題の回路を描かせながら、説明を続ける。
10:30  休憩
10:45
    2.論理合成
    論理合成の目的や、その動作を説明する。
    論理合成後に、生成されたレポートファイルを参照し、PLDの構造にどの様な形でフィットさせたか確認することによって、PLDの構造を再度確認する。。
    3.入出力ピンの配置
    エミュレーションボードの入出力表を見ながら、ピンの配置を行う。
    4.シミュレーション
    シミュレーション用の波形を考えるとき、すべての条件を含み、かつ短い波形になるように説明する。
    5.PLDへのプログラム法
    エミュレーションボードが準備できているか確認し、PLDにプログラムする。
12:15 昼食
 
13:00  回路の設計演習
    回路設計から、エミュレーションボードによる動作検証まで演習させる。
    ・演習 BCD7セグメントデコーダの設計
    ドントケア条件について、その考え方や扱い方について説明し再度カルノー図法による論理圧縮を理解させる。また、PLD開発ツールの論理圧縮結果と、比較検討させる。
14:30  休憩
14:45  ・演習 7セグメントデコーダ(1~F)の設計
        LEDの点灯条件を説明し、回路の設計をさせる。
16:00 終了
 
3日目
9:15  順序回路設計
    ・順序回路とは
    組合せ回路と順序回路との違いを説明する。
    ・ステートマシンの概要
    ステートマシンとは、状態図と回路との係わり、状態図の考え方
10:30  休憩
10:45 非同期式順序回路の設計方法
    ・設計フローの説明
    順序動作からフローテーブルを求め、回路が最も簡単になるようなフロー行列を導き、出力式を求め、回路を構成する。
    これらのことを簡単にフローの追いながら説明する。
    ・非同期式順序回路の例題説明
    題意より設計フローを基に、(1)から(9)に従って順番に説明をする。
12:15 昼食
 
13:00  非同期式順序回路の設計演習
    ・非同期式順序回路演習の解き方
    題意から設計フローを作り(1)から(9)に従って回路設計をし、エミュレーションボードによる動作検証まで演習させる。
14:30  休憩
14:45  ・非同期順序回路(FF利用)の設計方法
        フリップフロップを用いた回路をフローを追いながら説明する。
    ・非同期式順序回路(FFを用いた)例題説明
16:00 終了
 
4日目
9:15  非同期順序回路(FFを用いた)設計演習
    ・非同期順序回路(FFを用いた)の解き方
    題意から設計フローを作り制御入力行列式から入力式を求め、回路設計をし、エミュレーションボードによる動作検証まで演習させる。
10:30  休憩
10:45 同期式順序回路の設計方法
    ・各FFの特性表と励振表の説明
    S-RFF、J-KFF、DFF、TFFの回路図、状態図、特性表と励振表の関係を説明する。
    ・同期式順序回路の例題説明
    題意より設計フローを基に、(1)から(8)に従って順番に説明をする。
12:15 昼食
13:00  同期式順序回路の設計演習
    ・同期式順序回路演習の解き方
    題意から設計フローを作り(1)から(8)に従って回路設計をし、エミュレーションボードによる動作検証まで演習させる。
14:30  休憩
14:45  ・演習 4ビット2進カウンタの設計
      ・演習 BCDカウンタの設計
      ・演習 4ビット直列シフトレジスタの設計
      その他
16:00 終了
 
5日目
09:15  総合回路設計演習
    ・24時間時計を設計する。
    仕様を作りそれを基に4人一グループでパート別に分け、それぞれの方法で回路を設計し、最終的に一つにまとめ完成させる。
    悩んでいる人がいればグループで相談をして協力する体制を作るよう指導する。
10:30 休憩
10:45 引き続き演習
12:15 昼食
13:00 引き続き演習
14:30 休憩
14:45 引き続き演習
15:30 解答例の配布
15:40 質疑応答及び総括
 
15:55 修了証授与
 
16:00 終了 

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