指導案
準備項目
1 エミュレーションボードとダウンロードケーブルの用意
2 エミュレーションボードについてパソコンから書き込みが行えるか確認
3 プロジェクターの準備
4 テキスト等の準備
5 受講生名簿
6 入り口看板の掲示
7 自己啓発支援のための相談シートの準備
※指導案詳細については指導員用テキストに記載
1日目
準備:テキスト
09:15 はじめに
09:30 ロジックICの変化とその分類
・デバイスの進化
集積度の向上により、変化していくICについて説明
・ワンチップへの集積
現在では、汎用ICの組合せではなく、新製品には機能を集積した新しいカスタムLSIを開発するのが主流になってきました。その利点を理解させます。
・ASICとPLD
カスタムLSIの種類を簡単に説明すると共に、ASICとPLDについてその違いと利点及び欠点を理解させる
・PLDの基本構造
PAL、PROM、PLAの構造を説明し、AND-ORアレイによる論理形成の概要を理解させる。
10:30 休憩
10:45
・FPGA/CPLDの基本構造
より大規模な回路に適応させるため登場したPLD(FPGA及びCPLD) の各構造を説明する。
・FPGAとCPLDの違い
構造の違いによって生じる各デバイスの特徴を説明する。
・大規模回路の論理回路設計
回路設計を取り巻く現在の状況と、それを解決するための設計手法(トップダウン設計法、階層設計、IPの利用、HDL設計等)を理解させる。またトップダウン設計フローからシミュレーションの重要性を説明する。
11:15 組合せ回路の論理圧縮
12:15 昼食
13:00
・論理式の標準形と圧縮手法
論理圧縮
論理圧縮の意味と利点を説明する。
・カルノー図による論理圧縮
カルノー図の基本形(その並べ方の意味)を説明し、隣接する項同士がまとめられることを理解させる。また、例題を追いながら、手順を完全に理解させる。
・演習
理解できていない受講者にはこの時間に個別に対応し、全員に理解させる。
14:30 休憩
14:45
16:00 終了
2日目
9:15 PLD回路設計
テキスト”MAX+PLUS2操作法”を見ながら、説明をする。
・PLD開発フロー
PLD回路を設計、製作する際の手順について説明する。
・PLD回路設計システムの説明
ISPについての説明
・PLDの構造
使用するPLDの構造について理解させる。
・開発ツール(MAX+PLUS2)の使用法
Windows95の基本操作がわかっているか確認を行う。
操作をプロジェクタに写して、受講者も同時に操作しながら進めていく。
1.回路デザインの入力法
例題の回路を描かせながら、説明を続ける。
10:30 休憩
10:45
2.論理合成
論理合成の目的や、その動作を説明する。
論理合成後に、生成されたレポートファイルを参照し、PLDの構造にどの様な形でフィットさせたか確認することによって、PLDの構造を再度確認する。。
3.入出力ピンの配置
エミュレーションボードの入出力表を見ながら、ピンの配置を行う。
4.シミュレーション
シミュレーション用の波形を考えるとき、すべての条件を含み、かつ短い波形になるように説明する。
5.PLDへのプログラム法
エミュレーションボードが準備できているか確認し、PLDにプログラムする。
12:15 昼食
13:00 回路の設計演習
回路設計から、エミュレーションボードによる動作検証まで演習させる。
・演習 BCD7セグメントデコーダの設計
ドントケア条件について、その考え方や扱い方について説明し再度カルノー図法による論理圧縮を理解させる。また、PLD開発ツールの論理圧縮結果と、比較検討させる。
14:30 休憩
14:45 ・演習 7セグメントデコーダ(1~F)の設計
16:00 終了
3日目
9:15 順序回路設計
10:30 休憩
10:45 非同期式順序回路の設計方法
・設計フローの説明
順序動作からフローテーブルを求め、回路が最も簡単になるようなフロー行列を導き、出力式を求め、回路を構成する。
これらのことを簡単にフローの追いながら説明する。
・非同期式順序回路の例題説明
題意より設計フローを基に、(1)から(9)に従って順番に説明をする。
12:15 昼食
13:00 非同期式順序回路の設計演習
14:30 休憩
14:45 ・非同期順序回路(FF利用)の設計方法
16:00 終了
4日目
9:15 非同期順序回路(FFを用いた)設計演習
10:30 休憩
10:45 同期式順序回路の設計方法
・各FFの特性表と励振表の説明
S-RFF、J-KFF、DFF、TFFの回路図、状態図、特性表と励振表の関係を説明する。
・同期式順序回路の例題説明
題意より設計フローを基に、(1)から(8)に従って順番に説明をする。
12:15 昼食
13:00 同期式順序回路の設計演習
14:30 休憩
14:45 ・演習 4ビット2進カウンタの設計
・演習 BCDカウンタの設計
・演習 4ビット直列シフトレジスタの設計
その他
16:00 終了
5日目
09:15 総合回路設計演習
・24時間時計を設計する。
仕様を作りそれを基に4人一グループでパート別に分け、それぞれの方法で回路を設計し、最終的に一つにまとめ完成させる。
悩んでいる人がいればグループで相談をして協力する体制を作るよう指導する。
10:30 休憩
10:45 引き続き演習
12:15 昼食
13:00 引き続き演習
14:30 休憩
14:45 引き続き演習
15:30 解答例の配布
15:40 質疑応答及び総括
15:55 修了証授与
16:00 終了