教材情報データシート

　

【教　材　名　称】　メカトロニクスのためのモータ制御回路

　

【記　　入　　者】　高橋　昭吾　，　所属：栃木職業能力開発促進センター

　

【教材のねらい】

　モータは、さまざまな機器の原動力となり私たちの生活を支えている。たとえば、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品、工作機械や工場の自動化設備、電車にいたるまで、その応用分野は多岐にわたる。

　技術者が自動化装置等を設計する場合、メカニクスの要素とエレクトロニクスの要素をどのように融合するかは、機器の生産性や性能の善し悪しなどを決定する重要な要因となる。しかし、回路技術には、かなりの専門知識が要求されるため技術者を悩ませるところである。

　この教材では、モータの動作原理をはじめ回路技術の中心となる駆動回路や制御回路を取り上げ、基本となる考え方や代表的な回路、専用ＩＣの使い方などが実習を通して理解できるような展開となっている。

　当センターでも複数の人材高度化認定団体の支援を行っているが、これからモータ回路技術を学ぼうとする技術者や既に回路の設計を手がけている方々の高度化をサポートするものである。

　

【内容】

1. ＤＣモータ

（１）ＤＣモータの構造、動作原理、諸特性

（２）速度制御の方法

（３）ＰＷＭ制御

（４）正転・逆転・速度制御

（５）専用駆動ＩＣの動作と使い方

　

2. ＡＣモータ

（１）インダクションモータの構造、動作原理、諸特性

（２）位相制御の方法

（３）トライアックとダイアックの回路図記号と電気的特性

（４）調速回路の製作

（５）ディジタル信号によるＯＮ・ＯＦＦ制御

（６）ＳＳＲを用いた正転・逆転制御

3. ステッピングモータ

（１）ステッピングモータの構造、動作原理、諸特性

（２）基本駆動回路

（３）Ｄ－ＦＦによる駆動

（４）専用ＩＣによる正転・逆転・速度制御

　

【作者名】

　　青柳　文隆　，　所属：栃木職業能力開発促進センター

　　高橋　昭吾　，　所属：栃木職業能力開発促進センター

　

【教材作成年月日】

　　平成１０年１１月２０日

　

【セミナー時間数】

　　１８時間

　

【体系図での位置】

　　業種名：機械設計、製造

　　職　務：自動化技術、電子回路設計

　　職務構成名：制御技術

　

【レベル表示】

　　専門Ⅰ

　

【セミナー対象者】

　　メカトロニクス機器の開発に従事する方

　

【教材形態】

1. 開発形態：指導員による開発
2. セミナーの実施形態：技能・技術習得型
3. 教材の種類：自作教材
4. 補助教材：自作実習装置（別紙写真図１～３）
5. 教材開発ツール：Ｗｏｒｄ９８、ＰｏｗｅｒＰｏｉｎｔ９７

　

【参考文献】

1. 谷腰　欣司：「【図解】モーターのしくみ」　日本実業出版社
2. 谷腰　欣司：「モータ応用回路１０１選」　日刊工業新聞社
3. 加藤　肇、見城　尚志、高橋　久：「図解・わかる電子回路」　講談社ブルーバックス
4. '９６最新７４シリーズＩＣ規格表　ＣＱ出版社
5. '９６最新リニアＩＣ規格表[アナログ機能ＩＣ編]　ＣＱ出版社
6. オリエンタルモータ総合カタログ
7. 東芝半導体技術資料