教材名 PCルータによるLAN間接続技術
教材名2
教材ID 241
教材作成者名 後野 隆
教材作成日 1998-09-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 情報・通信系
業種名 情報サービス業
職務名 ネットワークエンジニアリング
職務構成名 通信ネットワーク構築技術
区分名 教材
職業名 情報処理技術者
指導案

 

イ 使用教材、資材一覧

 

  

 

数量

単位

 

FreeBSDインストールキット

FreeBSD 3.2RELEASE

10

出版:毎日コミュニケーションズ

2HD フロッピーディスク

1.44 MB フォーマット

10

 

自作テキスト

「PCルータによるLAN 間接続技術」

10

 

 

ロ 訓練事前準備項目

 

1.使用機器のハードウェア構成に FreeBSDが対応していることを確認する。

2.疑似公衆網のための接続電話番号を確認する。

3.モデムおよびTAの接続確認をする。

4.各マシンに割り振るIPアドレスを決めておく。

5.コンパイルにかかるおおよその時間を知っておく。

6.配布OSについてはインターネット上からダウンロードし、CD-ROM化することで市販本は必要ない。

7.インストールする機器のハードウェアに対応したインストール手順書を作成しておく。(作業分解票)

  

 ハ 訓練項目と訓練経過時間

・能力開発セミナーカリキュラムによる。

 

 ニ 指導展開法

 

指導ブロック

事項(Item)

内容(Contents)

時間(Time)

1-1

ネットワークコンピューティング

 

ネットワークの形態

ネットワークOSのインストール

 

機器構成の説明

boot-FDの作成

ルータとしてのインストール設定

90分

1-2

TCP/IP

IPの基礎

IP接続確認

ルーティングテーブル

静的な情報よる経路制御

IPアドレスの説明

pingコマンドの説明

netstat -rnコマンドの説明

routeコマンドの説明

60分

1-3

最適なシステム構築

 

システム環境ファイル

カーネルの再コンパイル

 

rc.confファイルの説明

viエディタ操作説明

カーネルの再コンパイル作業

 

90分

1-4

プロトコル解析

 

tcpdumpによるEthernet上のデータ解析

 

tcpdumpコマンドの説明

pingコマンドの解析

arpの説明

60分

1-5

ルーティングプロトコル1

 

動的な情報による経路制御

RIPの説明

RIPの動作

60分

2-1

ルーティングプロトコル2

 

ルーテッドプロトコルとルーティングプロトコル

経路を制御する範囲

IPアドレスと経路制御

スタティックルーティングとダイナミックルーティング

EGPとIGPの説明

90分

2-2

インターネットワーキング機器1

 

リモートルータの構築

PPPクライアントの環境説明

手動によるサーバへの接続

60分

2-3

インターネットワーキング機器2

 

リモートルータの動作

半自動接続

経路の確認と経路設定

ppp.confの設定

ppp.linkupの設定

60分

2-4

LANネットワーク設計1

オンデマンドダイアルアップ接続

NAT機能追加

完全自動接続の設定

NAT機能追加のためのパッチ作業

60分

2-5

LANネットワーク設計2

PPPダイアルアップサーバの構築

ユーザの追加、各種環境設定

接続動作確認

90分

  

1-1 指導ブロック

ネットワークコンピューティング

要点と方法

時間

準備

・自己啓発支援事業の概要説明

・資料の確認

・セミナー内容項目説明

       実習の仕方

・使用機器(コンピュータ)の使い方と当センター(教室)での使用にあたっての注意点。

 

 

 

15分

提示

・LAN構成図提示(板書または、プリント配布)

  • インストールする機器のハードウェア構成の説明
  • LANカードのI/O、IRQの確認
  • インストーラの操作方法
  • 不要なインストール手順(インストールでNOを選択する項目)

・各マシンのIPアドレスの割り振り

 

 

 

 

15分

実技

  • 不必要なデバイスの非活性化
  • ハードディスクのスライスとパーティション作業
  • 初心者モードでのインストール

 

 

55分

確認

  • CD-ROMが認識されているか?
  • LANカードが2枚認識されているか?

 

5分

  

1-2 指導ブロック

TCP/IP

要点と方法

時間

提示

  • イーサネットアドレス

    イーサネットフレーム

  • IPアドレス

    IPアドレスのクラス

    サブネットマスク

    ARPの仕組み

・pingコマンド

・ルーティングテーブルの見方

 

 

 

 

 

35分

実技

  • 同一セグメント内でpingコマンドを実行
  • 他のセグメントに対してpingコマンド実行
  • ルーティングテーブルの表示
  • 手動でルーティングを設定

 

 

15分

確認

  • pingコマンド実行結果の出力表示の違いは、ネットワーク構成とどのような関係があるのか?

 

10分

 

1-3 指導ブロック

最適なシステム構築

要点と方法

時間

提示

  • 現システムのrc.confファイルの必要項目説明
  • Viエディタの使い方
  • カーネルの再構築作業の説明

 

 

15分

実技

  • Viエディタで簡単な文書編集作業練習
  • LANカードと不要なデバイスの編集作業
  • カーネルの再コンパイル

 

 

70分

確認

  • システムの構築作業にはエディタの習得が必須である。

 

5分

 

1-4 指導ブロック

プロトコル解析

要点と方法

時間

提示

  • IPパケットヘッダの説明
  • ARPパケットの説明
  • ICMPの説明
  • tcpdumpコマンドの概略

 

 

20分

実技

  • pingコマンドのパケット解析
  • ARPヘッダの解析
  • ICMPの確認

 

30分

確認

  • pingコマンドにおける32バイトのデータを確認する

 

10分

 

1-5 指導ブロック

ルーティングプロトコル1

要点と方法

時間

提示

  • IPルーティングのアルゴリズム
  • UDPの構造説明
  • RIPの構造説明

 

15分

実技

  • RIPの動作(routedの実行)
  • RIPのデータ解析
  • pingコマンドによる接続確認

 

35分

確認

  • ネットワーク上の接続を故意に切断し、動的にルーティングテーブルが変化するか確認する。

 

10分

  

2-1 指導ブロック

ルーティングプロトコル2

要点と方法

時間

準備

 

  • 昨日の復習(ローカル・ルータ)

    主にルーティングテーブルの見方

 

 

10分

提示

  • IPアドレスと経路制御について説明
  • スタティックルーティングとダイナミックルーティングの説明
  • 経路を制御する範囲について

   EGPとIGPの説明

・デフォルトゲートウェイの説明

 

 

 

30分

 

実技

  • スタティックルーティングをrc.confに設定・動作の確認

・RIPの動作(routedの実行)

  • ルーティングテーブルの確認
  • デフォルトゲートウェイの設定
  • pingによる確認

 

 

40分

確認

  • スタティックルーティングとダイナミックルーティングについてまとめる
  • ルーティングテーブルとデフォルトゲートウェイについてまとめる

 

 

10分

 

2-2 指導ブロック

インターネットワーキング機器1

要点と方法

時間

提示

  • pppクライアントとサーバによるリモートルータの概要
  • pppクライアントのための環境説明

 

 

 

25分

実技

  • 手動によるサーバへのppp接続
  • ルーティングテーブルの確認と設定
  • pingによる接続確認

 

 

25分

確認

  • ppp接続後のルーティングテーブルよりIPパケットがどのように配送されるか理解できているか?

 

10分

  

2-3 指導ブロック

インターネットワーキング機器2

要点と方法

時間

提示

 

  • ppp手動接続を半自動接続にするための環境ファイルの説明

 

 

15分

実技

  • ppp.confの設定作業
  • ppp.llinkupの設定作業
  • 半自動接続確認
  • pingによる確認

 

 

35分

確認

  • 接続前のルーティングテーブルと接続後のルーティングテーブルからppp.linkup環境ファイルの必要性を再確認する

 

10分

 

2-4 指導ブロック

LANネットワーク設計1

要点と方法

時間

提示

 

  • オンデマンドダイアルアップ接続とリモートルータについて説明
  • NATについて説明
  • IPフィルターについて説明

 

 

15分

実技

  • NAT機能の追加

  pppのソースインストール

  ソースにパッチを当てる

パッチ後の処理

  • ppp.confの設定作業
  • オンデマンド接続の確認

 

 

35分

確認

  • 特定のIPアドレスからのオンデマンド接続を拒否する設定
  • 複数のネットワークにオンデマンド接続を許可する設定

 

10分

 

2-5 指導ブロック

LANネットワーク設計2

要点と方法

時間

提示

  • pppダイアルアップサーバの必要性(pppルータのない環境での利用)

 

5分

実技

  • pppダイアルアップサーバに接続ユーザの登録作業
  • ppp接続に対してpppで応答する設定(ダイアルアップサーバの構築作業)
  • 接続確認

 

 

40分

確認

  • 複数のユーザ接続に対するpppサーバの設定(起動シェルの活用)

 

15分

 

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