教材名 PCルータによるLAN間接続技術
教材名2
教材ID 241
教材作成者名 後野 隆
教材作成日 1998-09-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 情報・通信系
業種名 情報サービス業
職務名 ネットワークエンジニアリング
職務構成名 通信ネットワーク構築技術
区分名 教材
職業名 情報処理技術者
セミナー実施状況・結果報告書

 

イ 受講者アンケート

 アンケートというスタイルでは実施していませんが、自己啓発支援事業の中で、本講座における要望などの意見を聞いています。

 

ロ 講師所見

 本講座では、UNIXの基本操作をストレスなく行える必要があります。特に、エディタの操作は、全ての環境設定作業に必須であるので、受講生のエディタ操作のスピードがセミナー全体の時間配分に影響します。よって、受講者がこれらの素養を持ち合わせていることを事前に確認するか、関連する他のセミナーを受講していることを本講座の受講要件とする必要があります。

 最近、PC-UNIXの需要拡大により、インストール後の活用について模索している受講生が、多く見受けられます。インストール後、次へのステップにエディタの操作知識不足とUNIXというOSにおける知識不足の2つのハードルがあります。この2点については、関連セミナー(UNIX基礎講座等)への受講を促し、段階的にスキルを上げてもらうように援助しなくてはなりません。さらに、PC-UNIXに関するセミナーは、実務と趣味とを明確に区別し、UNIXのもつ本来の機能が安価に、誰でも使えるようになったという考えで、目的別に整理されたカリキュラムを今後も検討していかなくてはならないと考えています。

 

ハ 指導案改善点

 本講座の指導案は、実習環境に疑似公衆網があり、ppp接続可能なサーバがあることを前提に作成しました。しかしながら、すべての施設で疑似公衆網があるとは限りません。また、疑似公衆網を設置していたとしてもppp接続可能なサーバがあるとも限りません。したがって、この2つの状況に対応できる指導案を考案しなければならないと考えています。疑似公衆網がある施設では、pppダイアルアップサーバの構築をpppダイアルアップクライアントの設定実習の前に行うなど、実習項目の順番を変えることで対処できるものと思います。また、疑似公衆網が設置されていない施設では、リモートルータの接続確認が困難です。この問題をどう解決するかが今後の課題となります。

 

ニ 募集状況及び受講・修了状況 

 

  

 

定 員

受講者

修了者

LAN間接続技術

(インターネットワーキング)

H10.7.8

~H10.7.9

10

10

 

10

パソコンによるルータ作成

H10.10.29

~H10.10.30

10

8

8

PC-UNIXによるルータ作成

H11.6.3

~H11.64

10

9

9

 

ホ 評価結果

 セミナー終了後、実際にある部署でのネットワークの分割に、PCルータを作成して構築したという報告を受けました。これは、古くなったPCを利用したもので、本セミナーのコンセプトの1つであるPCのリサイクルの実例です。このことから、IPパケット配送の仕組みの知識伝達だけにとどまらず、実務レベルで活用できるセミナーの一面もあると評価します。また、あるところからは、ルータでの分割後、ルーティングの制限(セキュリティ)について、もう少し具体的に知りたいという意見もあり、この部分においては検討の余地があります。

 

ヘ 特記事項

  なし

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