教材名 Windows NT Workstationによるシステム構築・運用管理
教材名2
教材ID 36
教材作成者名 平島 隆洋; 山下 明博
教材作成日 1997-09-26
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 情報・通信系
業種名 情報サービス業
職務名 システムエンジニアリング、ネットワークエンジニアリング、プロジェクトマネージメント、システム運用管理
職務構成名 情報システムの運用・管理
区分名 教材
職業名 システムエンジニア
 ■教材情報データシート

【教材名称】

Windows NT Workstationによるシステム構築・運用管理


【記入者】

平島 隆洋  所属:福山職業能力開発短期大学校


【教材のねらい】

本教材は、平成7年度「情報処理人材育成用指導書の開発」委員会において開発された「システム開発の基礎 編」の上流工程部分の抜粋である(同教材Ⅰ~Ⅲ章)。同委員会は、平成4年度に「情報処理技術者養成施設用指導書の開発」委員会として発足し、当初は全国に15施設配置されている情報処理技術者養成施設(コンピュータカレッジ)向けの指導書を開発することを目的としていたが、平成6年度からは、コンピュータカレッジが普通課程の普通職業訓練となったことおよび指導の対象範囲を広げたことを背景に、上記のようにセンタープロジェクト研究名が変更されている。同委員会で作成される指導書(平成6年度から8年度までに15分冊作成)は、コンピュータカレッジのみならず、職業能力開発短期大学校や職業能力開発促進センターにおける情報処理教育の一環として、その指導者向けの教材として広く普及させるという主旨に則っている。

 そのようななか、筆者は、以前からプロセス中心および業務中心の情報形態に疑問をもっていたことから、平成7年度同委員会においてデータ中心アプローチに着眼したシステム開発の指導書を作成するに至った。本教材は、システム開発全般に関する考え方について述べていることからその適用範囲は広く、単なる情報処理技術者試験合格レベルの知識重視型の解説から、実際にシステムを開発するときに必要となる技術重視型の解説まで、読者が時系列的に理解できるよう具体例を多く含んで紹介している。特に、システム開発とプログラム設計とのインタフェース部分およびネットワークシステムの開発に効力を発揮するよう執筆している。また、本教材は、能力開発セミナーや事業内援助業務などに即座に対応できるよう、その上流工程部分の図表を すべてカラーでOHP化している。

 本教材は、すでにネットワークシステムの構築ならびに運用・管理を行ういくつかの能力開発セミナー(平成8年度:MS-DOS応用、ネットワーク活用技術Ⅰ、平成9年度:コンピュータネットワーク)およびネットワークシステムの構築を手掛けている企業からの相談援助業務で配布され、好評を得ている。ただ、強固なネットワークシステムの構築という面からみると、本教材の内容に即したシステムをワークステーション上で動作するUNIXを用いずに、パソコンOSのみで実現することはあまりにも困難で、実習を伴わない解説のみで終わる部分も多くあった。そのような状況下、平成8年末にWindows95とほぼ同様のGUIを有するWindows NT 4.0が市場に投入された。Windows NT 4.0の登場により、パソコン上でワークステーションに匹敵するセキュリティシステムを、より簡単に実現することが可能となり、本教材の意図するところを能力開発セミナーで的確に展開することが可能となった。なお、能力開発セミナー実施時のコ ンピュータオペレーション説明用の補助教材としては、市販図書および自作補助教材を使用している。



【内容】

Ⅰ システム開発とは
1.システム開発の必要性
2.システム開発における適材適所
Ⅱ システム開発の手順

1.システム開発の工程
(1)開発工程の考え方 (2)レビューの必要性

2.調査
(1)環境調査 (2)現状調査 (3)ニーズ調査

3.分析
(1)環境調査と現状調査からの分析 (2)ニーズ調査(PNカード)からの分析  (3)分析結果の統合化

4.基本計画
(1)システム化計画 (2)プロジェクト実行計画 (3)要求定義

5.外部設計
(1)DFDを用いた外部設計 (2)画面設計・画面遷移および帳票設計

6.内部設計
(1)構造化設計

7.プログラム設計

8.プログラミング
(1)モジュール設計 (2)単体テスト計画 (3)コーディングと単体テスト

9.テスト
(1)単体テスト (2)結合テスト (3)システムテスト (4)運用テスト
Ⅲ ソフトウェアライフサイクルモデル
1.ウォータフォールモデル
2.プロトタイプモデル
3.スパイラルモデル
4.その他のモデル


【作者名】

 平島 隆洋  所属:福山職業能力開発短期大学校
 山下 明博  所属:福山職業能力開発短期大学校


【教材作成年月日】

平成9年9月26日


【セミナー時間数】

24時間


【体系図での位置】

業種名:情報サービス業
職 務:システムエンジニアリング、ネットワークエンジニアリング、プロジェクトマネージメント、システム運用管理
職務構成名:情報システムの運用・管理


【レベル表示】

専門Ⅱ


【セミナー対象者】

システム開発やプログラム設計に従事しており、かつWindows基礎講座を修了している者、もしくは同等の知識を有する者。
※注 「②カリキュラム」の訓練対象者は、能力開発セミナーカリキュラムモデル集I202-203-3をベースとしているので、実際の団体方式に基づくセミナー広報用資料の【セミナー対象者】と若干異なる部分がある。


【教材形態】

1.開発形態:指導員が開発
2.セミナーの実施形態:技能・技術習得型
3.教材の種類:自作教材
① 自作教材(「情報処理人材育成用指導書 システム開発の基礎 編はⅠ~Ⅲ章」、テキスト)
4.補助教材:市販図書(参考文献[15])、OHP、自作補助教材
5.教材開発ツール:一太郎Ver.6.3、花子Ver.3.1


【参考文献】

自作教材・自作補助教材の参考文献

1.日本情報処理開発協会:"高度情報化人材育成標準カリキュラム準拠
  第二種共通テキスト⑤ システム開発の基礎", 中央情報教育研究所(1995).
2.日本情報処理開発協会:"高度情報化人材育成標準カリキュラム準拠
  第二種共通テキスト⑫ 内部設計の基礎", 中央情報教育研究所(1995).
3.日本情報処理開発協会:"高度情報化人材育成標準カリキュラム準拠
  第二種共通テキスト⑬ プログラム設計", 中央情報教育研究所(1995).
4.日本情報処理開発協会:"高度情報化人材育成標準カリキュラム Vol.1
  第二種共通カリキュラム", 中央情報教育研究所(1994).
5.富士通 情報処理システムラボラトリ 教育事業部教育部:
  "システム設計力養成 自習書", 富士通(1988).
6.富士通 情報処理システムラボラトリ 教育事業部教育部:
  "システム分析設計入門 自習書", 富士通(1987).
7.富士通 情報処理システムラボラトリ 教育事業部:
  "システム開発入門 自習書", 富士通(1991).
8.情報処理振興事業協会(IPA):"高度情報処理技術標準教材
  システム開発技術 インストラクター指導要領", 富士通(1991).
9.情報処理振興事業協会(IPA):"高度情報処理技術標準教材 Vol.1~3
  システム開発技術 -システム分析と要求定義-", 富士通(1991).
10.日本電気情報処理教育部:"システム設計入門",
   日本能率協会マネジメントセンター(1992).
11.松崎純一:"構造化分析ワークベンチ",
   日経マグロウヒル(1988).
12.河村一樹 監修 新田雅道, 岩田儀一 著:
  "2種情報 短期総仕上 システム開発", オーム(1996).
13.山下明博, 白川 浩, 谷本富男, 岩元敏郎, 平島隆洋:
  "データ中心アプローチによる情報システムの開発実習法",
  職業能力開発報文誌, Vol.6, No.2, (12), pp.67-70(1994-10).
14.白川 浩, 平島隆洋, 日浦悦正, 山下明博:
  "C言語プログラミング教育方法", 職業能力開発報文誌,
  Vol.6, No.2, (12), pp.71-74(1994-10).

能力開発セミナー実施時の補助教材

15.株式会社アンク:"Windows NT4.0 実践ガイド", 技術評論社(1996).
   能力開発セミナー実施時の参考文献
16.Craig Stinson, Carl Siechert:
  "Windows NT Workstation Version 4.0 オフィシャルマニュアル",
  アスキー(1997-03). 17.Charlie Russel, Sharon Crawford:
  "Microsoft Windows NT Server 4.0 オフィシャルマニュアル",
  アスキー(1997-05).

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