教材名 高速切削技術
教材名2
教材ID 210
教材作成者名 宮下 英明; 嶋田 朋博
教材作成日 1999-10-20
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 機械系
業種名 機械部品製造業
職務名 切削加工
職務構成名 マシニングセンタ加工技術
区分名 教材
職業名 金属工作機械工
教材情報データシート

 

【教材名称】 高速切削技術

 

【記入者】 嶋田 朋博 所属:高度職業能力開発促進センター

 

【教材のねらい】

  生産現場では、生産性を高めるために加工能率の向上が望まれており、マシニングセンタで主に使用されるエンドミルは高速切削が急速に進み、普及してきている。

  従来の常識で高速加工を行うと、工具寿命が短くなる、精度の低下、面粗度の悪化という問題が発生する。高速切削加工では、「小切り込み面積・高送り速度」を基本に行っている。この原理を下に述べる実験や実習を通して検証を行い、高速切削に関してより理解を深めてもらうのがねらいである。

   1.切削条件である「切削速度・送り・切り込み」の3要素の内、2要素を一定にして1要素を変化させ、切削抵抗を測定する。

   2.高速切削加工法の1つであるトロコイド切削を実演する。

   3.高精度輪郭制御の有無により形状の比較を行う。

   4.f-pコンセプトを検証する。

   5.高精度輪郭制御の有無によりメモリ運転・テープ運転・HSSBの加工時間(実送り)を比較する。

   6.加工モデルからCAMで高速切削のパス作成

 

【内容】

  1.切削条件

    1-1.加工能率と切削抵抗

        (実験)切削条件の変化による切削抵抗の測定

    1-2.工具摩耗と切削条件

    1-3.高速加工における工具摩耗

    1-4.切削熱の伝達

  2.切り込み量と切削速度、切り屑の厚さの関係

    2-1.切り込み量と切削速度、切り屑の厚さ

    2-2.トロコイド切削(実演)

    2-3.スピンドル穴およびコレット穴の損傷(実験)

  3.周辺機器

    3-1.刃具

    3-2.ホルダー

  4.高速加工の基本原理

    4-1.刃先温度上昇の抑制

    4-2.切り屑を噛み込ませない

    4-3.切削負荷一定

  5.形状変化

        (実験)高精度輪郭制御の有無による形状の比較

  6.データ転送、機械の実送り

        (実験)高精度輪郭制御の有無によりメモリ運転・テープ運転・HSSBの加工時間(実送り)の比較

  7.理想的仕上げ条件

        (実験)f-pコンセプトの検証

  8.切削条件について

 

  9.CAMで高速切削のパス作成

 

【作成者】

      宮下 英明 所属:高度職業能力開発促進センター

      嶋田 朋博 所属:高度職業能力開発促進センター

 

【教材作成年月日】 平成11年10月20日

 

【セミナー時間数】 18H

  

【体系図での位置】

  業 種 名:機械部品製造業など

  職   務:切削加工

  職務構成名:マシニングセンタ加工技術

 

【レベル表示】 専門Ⅱ

 

【セミナー対象者】 高速切削を目指そうとする方

  

【教材形態】

  1. :指導員が開発

  2. :セミナーの実施形態:技能・技術習得形と情報提供型

  3. :自作テキスト、自作実習教材

  4. :なし

  5. :Word2000、visio2000

 

【参考文献】

 ファナック(株)  B-62764JA/01

 牧野フライス(株)     SE096-14T

 ツールエンジニア 91年10月 臨時増刊号「エンドミルが抜けた」

 

【引用文献】

1.型技術 98年8月号「コーティング超硬エンドミルによる焼入れ鋼の高速切削」 オーエスジー(株) 

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