教材名 液晶デイスプレイ製造
教材名2
教材ID 220
教材作成者名 市田憲治
教材作成日 1999-01-11
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 電気・電子系
業種名 電気・電子部品製造業
職務名 電子機器、表示デバイス設計・製造
職務構成名 電子デバイス設計・製造
区分名 教材
職業名 電気技術者
 
              教材情報データシート
 
 
【教材名称】 液晶デイスプレイ製造
 
【記入者】 市田憲治 所属:福山職業能力開発短期大学校
 
【教材のねらい】
 我が国の半導体産業は、大手企業を中心に数多くの中小企業群で成り立っている。この半導体産業において、液晶デイスプレイ(Liquid Crystal Display:以降LCDと略記する。)は大きな躍進を遂げている。当校の所在地、備後地方においてもLCDに関係する中小企業が多くある。これらの中小企業を中心に、任意団体BISTEC(備後半導体技術推進連合会)を結成し、平成9年度から人材高度化支援事業の対象団体として支援している。当初は座学中心の「液晶基礎講座」と「液晶講座」でスタートしたが、座学のみでLCDの原理、製造工程を理解するには限界があった。そこで、液晶の基本原理から製造工程の基本までを習得することを目的とした「液晶デイスプレイ製造」講座を開講した。
 LCDの製造工程には種々のノウハウがある。中には理論的に解明されていないものも用いられている。従って、改善すべき技術・工程等のポテンシャルは高く、このあたりについても受講者に着目してもらい、隙間産業に結びつけられれば本望である。
 以上のような背景の下に教材を開発し、また必要な機器等も可能な限り自作した。対象者として様々な業種が予想されるため、解説用テキストはできるだけ図面を多用して理解を深めやすくする工夫を行った。製造プロセスについては全く未知の分野ゆえ、最適かどうかは不明である。しかし、実験室レベルでもLCDの製造が可能であることを体験でき、改善点の多さに気付いてもらうこともポイントとしている。
 
【内容】
 1.導入教育      
   (1)訓練目標、計画                   
   (2)LCDの基礎                    
   (3)CADの基本操作実習                
   (4)LCDの構造・設計基準              
 2.表示パターン設計 
   (1)CAD設計                     
   (2)チェック・修正                   
 3.マスク製作   
   (1)赤マスクの製作                   
   (2)マスクの製作                    
 4.LCD製造概要 
   (1)LCD製造プロセス概要               
 5.LCD製造 
   (1)ガラス基板洗浄                   
   (2)セグメント・パターンPR              
   (3)エッチング                     
   (4)レジスト剥離                    
   (5)ポリイミド塗布                   
   (6)ポリイミドキュア                  
   (7)ラビング                      
   (8)貼り付け前洗浄                   
   (9)スペーサ塗布                    
   (10)ガラス基板貼り付け               
   (11)液晶注入                    
   (12)偏光板貼り付け                 
 6.LCD駆動回路の製作   
   (1)LCD駆動回路の解説                
   (2)LCD駆動回路の製作                
    (3)チェック・修正                   
 7.特性評価   
   (1)光学的・電気的特性評価               
    (2)質疑応答、まとめ                  
 
【作成者】 市田憲治 所属:福山職業能力開発短期大学校
 
【教材作成年月日】 平成11年1月11日
 
【セミナー時間数】 48時間
 
【体系図での位置】 業種名:電気・電子部品・機器製造業
          業務:電子機器、表示デバイス設計・製造
          職務構成名:電子デバイス設計・製造
 
【レベル表示】 先端
 
【セミナー対象者】 LCDに関する業種において、設計・製造に従事される方。
         
【教材形態】 1.開発形態:指導員による開発
          2.セミナーの実施形態:技術技能修得型、創造開発型
          3.教材の種類:
            主教材(自作教材):液晶デイスプレイ製造
                      [基礎]編
                      [設計・製作基準]編
                      [製造管理票]編
            副教材(自作教材):操作・製作マニュアル
                      Ⅰ.CAD花子
                      Ⅱ.プロッター
                      Ⅲ.マスク製作
          4.教材開発ツール:一太郎9 、花子9
 
【参考文献】
 1)日本学術振興会第142委員会編:「液晶デバイスハンドブック」、日刊工業新聞社
 2)吉野勝美、尾崎雅則:「液晶とデイスプレイ応用の基礎」、コロナ社
 3)松本正一、角田市良:「液晶の基礎と応用」、工業調査会
 4)佐々木昭夫、苗村省平:「液晶デイスプレイのすべて」、工業調査会
 5)佐々木昭夫:「電子デイスプレイデバイス」、工業調査会
 6)電子材料別冊:「液晶デイスプレイ技術」、工業調査会       
 7)原田浩信、原納猛:「ITO膜のウエットエッチング機構」、Reports Res. Lab.
   Asahi Glass Co. , Ltd., 40[1] (1990)

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