教材名 液晶デイスプレイ製造
教材名2
教材ID 220
教材作成者名 市田憲治
教材作成日 1999-01-11
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 電気・電子系
業種名 電気・電子部品製造業
職務名 電子機器、表示デバイス設計・製造
職務構成名 電子デバイス設計・製造
区分名 教材
職業名 電気技術者
セミナー実施状況・結果報告書

 

【訓練コース】 液晶デイスプレイ製造
【実施施設】 福山職業能力開発短期大学校
【共同担当者】 市田憲治、寺重隆視、池田秀作、春口良博 (熊本職業能力開発促進センター:平成11年4月に異動)
【実施年月日】 平成11年1月23日~2月27日
【訓練時間】 48時間
【定員】 10名
【受講者数】 6名
【修了者数】 6名
【講師所見】
1.開講に至る経緯
 事業主団体BISTECからの要求に基づき「液晶基礎講座」、「液晶講座」を実施してきたが、座学のみで理解させるには限界を感じていた。また、当校の所在地には、液晶デイスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)の組立、及びLCDの製造装置に関係する企業が多くある。しかし、これらの企業は、LCDの製造全工程を知り得ない状況にある。LCDを一貫して製造している企業は、大手企業のみで、しかも製造プロセスはノウハウのかたまりで、かつ、企業秘密となっている。そこで、BISTEC傘下の企業がLCD製造の基本を習得することは業務上有益であると判断し、新規に「液晶デイスプレイ製造」講座を開講することになった。
 
2.実施時の状況
 受講者は、LCDの組立会社、LCDの製造装置会社、LCD用スペーサ会社等全く異なる業種のメーカから参加して頂いた。従って、それぞれの専門分野はかなりハイレベルの知識を持たれていたが、分野が異なると未知の状態であった。受講者の専門分野は教官以上の知識と経験があるため、受講者の専門分野の工程に来ると受講者に説明して頂くことも度々あった。この説明は、他の受講者にとっても、また、教官にとっても大変有意義なものとなった。
 製造工程の実習は、必ずしも順調に進行しなかった。問題が発生した時は、一時期他のグループに参加して頂き、次回までに教官が再工事を行う等の処置を行った。また、熱処理中や他のグループの実習中等による「待ち時間」が度々発生したため、LCD関係や半導体関係のVTRソフトを準備して、自主的に勉強してもらった。
 最終工程の光学的・電気的評価で、各自が設計した表示パターンが現れると、受講者は大層感激されていた。この感激こそが、新たな技術に対する自信を生むものと確信している。
 最後に受講者の感想を伺うと、「貴重な体験ができた。」、「会社でパネルの組立作業をしてきたが、初めて構造を理解できた。」「LCDの駆動の仕方が分かった。」等々良い評価を得ることができた。
 また、LCD用スペーサ会社の受講者から、次のような依頼があった。「IPS(In 
Plane Swiching)-LCDを製造・販売している某大手メーカに当社のスペーサを売り込みたいが、IPS-LCDでスペーサを評価した結果を提出しないと受け付けてもらえない。ついては、当短大で、IPS-LCDのTEG作成から製造、電気的・光学的評価までの能力開発セミナーを開講して欲しい。」
 この要望にも応えねばならないと考えている。

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