教材名 実践的品質管理(TQMをめざして)
教材名2
教材ID 251
教材作成者名 岡田光治
教材作成日 1999-06-01
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 管理・事務系
業種名 未記入 又は なし
職務名 生産管理
職務構成名 品質管理の展開
区分名 教材
職業名 職業分類には該当しない
指導案
 
イ.使用教材・資材一覧
 
.訓練事前準備項目
1.テキスト
2.受講生名簿
3.アンケート
4.コース名の掲示、コース日程表
5.前日にセミナー室・使用機器の準備
 
ロ.訓練項目と訓練経過時間
[1日目]
 
はじめに
・挨拶、コース内容・日程の説明、休憩時間・場所等の説明
・自己紹介、仕事内容について聞く
・テキスト、教材の配布、使用機器の取扱説明
 
概要…3時間
・品質管理とは
・品質管理の歴史
・品質管理の現状
・統計・確率
・QC手法の概要
・業務改善・標準化
・小集団活動
・TQMとは
 
統計確率とQCへの応用…3時間
・確率
・統計
 
[2日目]
統計確率とQCへの応用…3時間
(確率、統計の復習 )
・推定
・検定
 
QC手法の使い方とパソコン活用…3時間
・QC7つ道具の概要
・グラフ
・パレート図
・情報収集と発想技法
・特性要因図
・チェックシート
・ヒストグラム
 
[3日目]
QC手法の使い方とパソコン活用…3時間
(グラフ~ヒストグラムの作り方の復習)
・層別
・散布図、相関係数
・管理図
・新QC7つ道具の概要
・回帰分析
・Excelマクロの作り方
 
抜取り検査…3時間
・抜取り検査とは
・抜取り検査の種類
・計数抜取り検査の方法
・計量抜取り検査の方法
 
[4日目]
信頼性と保全性…3時間
・信頼性と寿命
・ワイブル確率
・保全性
・信頼性の手法
 
管理改善活動と小集団活動…3時間
・管理改善活動
・小集団活動
 
[5日目]
事例研究、TQMに向けて…3時間
・事例研究
・TQMに向けて
   
おわりに…3時間
・セミナーのまとめ
・質疑・応答
・感想・今後の要望
・アンケート回収
   
終了
 
指 導 案
  訓練分野
 
管理・サービス系
 
訓練コース
 
実践的品質管理
(TQMをめざして)

 目   標

 
 品質管理の原点を見直し、確率・統計の基本、QC7つ道具等の使い方、業務改善、標準化、プレゼンテーション法を通じ、Windows-Excel等情報機器の発展に対応した品質管理活動技法を習得する。また、小集団活動の悩みを検討し、時代に対応した活動を展望する。
 教科の細目        指 導 の ポ イ ン ト  時間・備考
1.概 要






























 
(1)品質管理とは
 品質管理に対する考え方、現状の悩み参加者に問う。
(2)品質管理(含む生産管理)の歴史
 品質の歴史的な流れと必然性、及び品質管理の進歩に 寄与した人物を紹介し、品質管理の理解を深める。
(3)品質管理の現状
  JISの概略を説明し、品質システム(ISO9000他)等について も概要を説明し、品質管理の現状を理解する。
(4)統計・確率
  統計・確率の現状の知識を問うて現状の能力を把握する。また、Excelの統計関数や品質管理ソフトを使う技能の現 状能力を把握する。
(5)QC手法(7つ道具等)の概要
  QC7つ道具等を使った経験を問うて、その現状を把握 する.
(6)業務改善・標準化
  標準化について現状の作業標準等標準についての使わ れ方を問うてその現状を知る。
(7)小集団活動
  小集団活動の活動状況を問うて、現状の悩みや理想を 聞く。
(8)TQMとは
注.概要においてはセミナー参加者の品質管理に対する現状  の考え方、QCツールの使われ方、そして社内のグループや個人の品質管理に対する悩みや問題を知ることに努める。
 (これらの解決に本セミナーが多少なりと役立てば参加者の満足となる。)
  限られた時間のセミナーなので、これらの情報を元に2日目以降の資料準備を行う。
  また、経験談を話したりして、参加者をリラックスさせ、本音の意見を聞き出すように配慮する。
1日目
   3h

参考文献
3.(1)~(7)等を
参照

























 
 
 
                     
教科の細目      指 導 の ポ イ ン ト  時間・備考
2.確率・統計とQCへの応用



































 
2.1確率
(1)確率とは
  数学的確率(算術的/幾何学的)
  確率の性質(先験的/経験的)、大数の法則
(2)事象の組合せ
  全・空・余・排反・積・和事象 他
(3)確率計算の仕方
  相補・加法・乗法の定理 他
(4)組合せのある確率
  二項係数と二項分布、ポアソン分布 、幾何分布
(5)分布と特徴
  分布図と確率関数を示し特徴を説明する。特に正規分布については、詳細に説明する。
 ・離散分布・・・一様、二項、ポアソン、超幾何、幾何分布
 ・連続分布・・・正規分布

2.2統計
(1)統計とは
  推測統計学/記述統計学
(2)代表値、バラツキの大きさとバラツキの形
 ・算術平均、幾何平均、中央値、最頻値 他
 ・範囲、標準偏差
 ・ヒストグラム、一様分布、二項分布
  離散分布と連続分布
(3)正規分布
 ・正規分布の表し方、変曲点、加法性、
 ・正規分布の規準化と分布表、
 ・正規分布表の使い方(例題を実施)
 
2.3推定
(!)標準偏差が既知の場合の推定
 ・母集団と標本、無限・有限母集団、
 ・不偏推定値、点・区間推定、
 ・n個の標本で推定(例題を実施)
(2)標準偏差が未知の場合の推定
 ・標本平均、標本標準偏差の計算式
 ・母平均の区間推定、自由度、信頼水準
 ・t分布の式・分布とt分布表、表の使い方
 ・n個の標本で推定(例題を実施)
1日目
   3h
参考文献
3.(8)~(13)等を参照
























2日目
   3h







 
 
 
 
                                    
教科の細目      指 導 の ポ イ ン ト  時間・備考












3.QC手法(7つ道具等)の使い方

4.パソコン活用法
      
      
      
      


















 
2.4検定
(1)検定とは
 ・仮説検定、危険率、帰無仮説
 ・第1種・第2種の誤り、
 ・両側検定、片側検定と分布図
 ・二項分布、t分布で検定(例題を実施) 
注.・内容が広いので参加者が既に理解している場合は簡単な説明とし、理解の薄い部分を集中して説明すること。時間不足の時は例題は宿題とする。
 ・Excelの統計関数を使えるように配慮すること。
 ・参加者に確認しながら分かり易く説明すること。

3.1QC7つ道具の概要
(1)QC7つ道具の概要と特徴
(2)新QC7つ道具の概要と特徴

3.2グラフ
(1)グラフの種類と目的、特徴
(2)グラフ活用の注意事項
(3)Excelでグラフを作る演習

3.3パレート図
(1)パレート図の概要と目的
(2)パレート図の作り方、使い方
(3)Excelでパレート図を作る演習

3.4情報収集及び発想技法(新QC7つ道具より)
(1)関連図法の概要
(2)親和図法の概要
(3)ブレーンストーミングの概要と使い方

3.5特性要因図
(1)特性要因図の概要と目的
(2)特性要因図の作り方と使い方
(3)ブレーンストーミングを利用し特性要因図を作る演習
 注.・特性は参加者から企業内の身近な問題を出して もらう。
   ・司会、書記を互選する。
   ・司会、書記の役割、参加者の役割を説明する。
   ・模造紙を数枚用意し書記してもらう。
 












2日目
  3h
参考文献
3.(13)~(23)等を参照























 
 
                                    
教科の細目      指 導 の ポ イ ン ト  時間・備考
















3.QC手法(7つ道具等)の使い方
4.Excel活用法(№3の続き)     
      
      
      














 
   ・時間は30分程度で、たくさん意見を出してもらうように。
   ・リラックスするために飲み物等用意してもよい。

3.6チェックシート
(1)チェックシートの概要と目的
(2)チェックシートの作り方と使い方
(3)Excelでチェックシートを作る演習

3.7ヒストグラム
(1)ヒストグラムの概要と目的
(2)ヒストグラムの作り方と使い方
(3)平均値と標準偏差
(4)工程能力について
(5)Excelでヒストグラムを作り工程能力を調査する演習

3.8層別
(1)層別の概要と目的
(2)層別の仕方と注意事項
(3)層別の例
(4)層別の演習

3.9散布図、相関係数
(1)散布図の概要と目的
(2)散布図の作り方と見方
(3)相関の検定(符号検定法)
(4)相関係数と最小二乗法について
(5)Excelで散布図を作り相関検定する演習

3.10管理図
(1)管理図の概要と目的
(2)管理図の作り方
(3)管理図の見方・使い方
(4)Excelで管理図を作る演習
(5)管理図の活用の仕方

3.11新QC7つ道具の概要
(1)系統図法 (2)マトリックス図法 (3)マトリックス・データ解析
(4)アローダイヤグラム法 (5)PDPC法

 
















3日目
   3h
参考文献
3.(13)~(23)等を参照



















 
 
                                    
教科の細目      指 導 の ポ イ ン ト  時間・備考
















5.抜取り検査






















 
3.12回帰分析
(1)回帰分析とは
(2)回帰方程式と回帰係数、決定係数
(3)Excelによる回帰分析の演習

3.13マクロの作り方
(1)Excelでマクロ作成の仕方
(2)マクロ作成演習
注.・内容が広範囲なので、基本的な考え方を中心に理解を促し、従来の手作業の方法は必ず習得してもらう。Excelを利用する部分はパソコンの使い方の技能に差がでるので注意すること。
  ・参加者の理解を確認しながらセミナーを進めること。
  ・時間が許せば参加者の業務に関係したものを本QC手法で演習して理解を深めること。  

5.1抜取り検査とは
(1)抜取り検査と全数検査
(2)検査の経済性と品質水準

5.2抜取り検査の種類
(1)計数抜取り検査とは
(2)計量抜取り検査とは
(3)抜取り検査の型、形式分類
(3)JISの規定抜取り検査

5.3計数抜取り検査の方法
(1)超幾何分布と二項分布、ポアソン分布の関係
 (注.2.確率・統計の復習となる)
(2)OC曲線
(3)生産者危険と消費者危険
(4)抜取り検査の手順、検査表の見方
(5)演習
(6)Excelの活用

5.4計量抜取り検査の方法
(1)正規分布(注.2.確率・統計の復習となる)
(2)ロットの標準偏差が既知/未知の場合について
(3)ロットの平均値保証と不良率保証について
(4)F検定について
 
















3日目
    3h
参考文献
3.(6)(7)(17) 等を参照



















 
 
                                    
教科の細目      指 導 の ポ イ ン ト  時間・備考



6.信頼性と
  保全性




















7.管理改善
活動と小集団活動












 
(5)演習問題
(6)Excelの活用

6.1信頼性と寿命
(1)信頼性、寿命とは
(2)品質管理との関係と相違
(3)MTBF、MTTF、故障率
(3)故障(バスタブ)曲線と初期・偶発・摩耗故障について
(4)冗長性(並列、直列)

6.2ワイブル確率
(1)ワイブル分布・指数分布・正規分布及び関数について
(2)寿命の推定と正規確率紙とワイブル確率紙の使い方
(3)ワイブル確率紙の使い方演習

6.3保全性
(1)保全とは(CP、PM等)
(2)MTTR、アベイラビリティについて
(3)冗長性(直列、並列)について

6.4信頼性の手法
(1)FTA手法について
(2)FMEA手法について
(3)デザインレブューについて

7.1管理改善活動
(1)現場の管理の進め方とPDCAサークル、現場の任務
(2)品質の管理とは、4Mとばらつきについて
(3)QC手法の活用と改善の進め方
(4)QCストーリーについて
(5)IE、VA等について
(6)現場業務の標準化について
(7)管理改善活動の現状
  各参加者より企業、部署毎の現状や悩み、課題を聞き、解決方法を検討してみる。
  問題点が出ない場合は、チェック表(現場の問題点チェック表)を使う。
 注.的確な解決法がなくても、基本に返った助言すれば、解決のヒントや動機付けとなる。

 



4日目
   3h
参考文献
3.(24)~(29) を参照

















4日目
   3h
参考文献
3.(29)~(35) を参照










 
指 導 案
                                    
教科の細目      指 導 の ポ イ ン ト  時間・備考













8.事例研究
TQMに向
て、まとめ
























 
7.2小集団活動
(1)小集団活動とは
(2)QCサークル基本理念
(3)方針と方針管理について
(4)マルローの欲求階層図について
(5)小集団活動事例について
(6)小集団活動のリーダーとしての悩み検討
(7)小集団活動とTQC、TQSについて
(8)小集団活動とTQMについて
(9)その他
  注.小集団の理念を基に、活動の悩みを共に検討すること。

8.1事例研究
(1)他社のQC活動動向
(2)セミナー参加企業の動向

8.2TQMにむけて
(1)TQMとは
(2)TQMにどう取組むか

8.3まとめ
(1)本セミナーのまとめ
(2)質疑・応答
(3)感想・今後の要望
  注.次回のセミナーにつながるように記録に残し、セミナの改善に結びつけること。













 













5日目
    3h
参考文献
3.(35)等を参照



    3h



















 

※上記以外の資料(「教材」と「実技関連説明書」など)は、 こちら(ユーザ名=ユーザIDとパスワードが必要です)。
ユーザ名とは会員登録時に発行されたユーザIDを指します。
ユーザ名とパスワードをお持ちでない方は教材作成支援情報メニュー一覧から会員登録を行って下さい。