教材名 オープンCNC利用技術
教材名2
教材ID 3
教材作成者名 花岡 忠良; 正木 克典; 谷道 昭弘; 伊藤 達也; 鈴木 康弘; 原 裕之
教材作成日 1996-09-20
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 機械系
業種名 機械部品製造業
職務名 自動化技術
職務構成名 自動化システム活用
区分名 教材
職業名 機械技術者
 ・セミナー実施状況・結果報告書


「オープンCNC利用技術」教材作成背景と所見

現在、CNC制御工作機械は全工作機械生産台数の半数以上に達しており、CNC制御装置は機械産業において必要不可欠なものとなっている。またさらにこの需要は今後も増大する傾向にある。

NC制御装置は、超精密加工、超高速加工、多軸同時加工等に代表される機械加工技術の更なる高精度化、高速化、自動化・省力化の要求により、その高機能化が求められている。また、パソコンの機能向上にともない、NC制御装置のオープン化が一層拡大している。オープン化されたCNC制御装置の利用技術としては、市販CADシステムまたは専用CADシステムを搭載したプログラムレスの専用機指向のCNCができたり、上位コンピュータや周辺装置と連携して、無人加工セルの機能が実現できている。

また、段取り変えが頻繁に行われる製造ラインにおいては、生産ワークデータを一元管理し、段取り変えを誤りなくスムーズに行うようなオペレータ支援システムや、現場の生産実績・稼動実績を集計するようなコンピュータネットワークにおける生産拠点端末としての活用がされている。このようにCNC制御装置の持つオープン性にパソコンを付加することにより、CNC情報のFAへの利用が可能になり、MMI(マン・マシン・インターフェース)をユーザが自由に構築できるようになっている。

各NC製造メーカは高機能上位機種やよりオープン化されたCNC制御装置の開発に力を入れており、各ユーザからの要求も、それぞれの生産現場にあった専用機的なNC制御装置の要求が高まり、今後もますますこの傾向は強くなっていく。高度職業能力開発促進センターにおいても、これまでのNCのオペレーションを中心とした「操作習得訓練」から、NC制御装置の構造、高機能を利用したプログラミング、NCの運用技術、メンテナンス、FMCへのシステム技術、オープンCNC関連技術、パソコンNC、ネットワーク関連技術などの「技術開発型訓練」に移行し、この技術分野における能力開発セミナーを展開しようと考える。

今回の教材である「オープンCNC利用技術」もこのような背景の中で作った教材である。この教材は、CNC制御装置にパソコン機能を付加したり、またはCNC制御装置とパソコンを付加するオープンCNCの構成と特徴を理解し、今後の在り方等も含めたその利用技術についての情報提供型の教材と考えている。この教材は作ったばかりなので、その内容についてまだまだ物足りない部分や、問題のある部分が多々あると思われる。実際にセミナーを展開し、受講生の意見を聞き、各方面のメーカやユーザなど、多方面からの情報を総合的に判断しながら内容は変化していくものである。オープンCNCに関する技術自体、まだまだこの先色々な形で変化し、発展していく技術であります。こ の教材も、そういった時代の変化に対し柔軟に対応していきたいと考えている。

※上記以外の資料(「教材」と「実技関連説明書」など)は、 こちら(ユーザ名=ユーザIDとパスワードが必要です)。
ユーザ名とは会員登録時に発行されたユーザIDを指します。
ユーザ名とパスワードをお持ちでない方は教材作成支援情報メニュー一覧から会員登録を行って下さい。