教材名 コンカレントエンジニアリングへのアプローチ
教材名2
教材ID 2
教材作成者名 榎本 実; 坪内 茂樹; 日景 睦夫; 森 公秀; 村上 恒雄; 堺屋 真由美
教材作成日 1996-04-20
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 機械系
業種名 金型製造業
職務名 切削加工
職務構成名 CAD/CAM技術の展開
区分名 教材
職業名 金属工作機械工
 
 指導案
 
コース名  コンカレントエンジニアリングへのアプローチ  H9年.2月25日~2月28日 
 
   1.9:30 ~
    10:50
2.11:10~
    12:30
3.13:30 ~
    14:50
4.15:10 ~
    16:30
 
第1日目

 担当 

コンカレントエンジニアリングとは1.5H CADによるモデリング作業5.5H
高度ポリテク 高度ポリテク
 
第2日目

 担当 

光造形法3H 金型設計概論2H
      金型設計デスカス1H
帝人製機山形 カーネル浦    光造形作業 
高度ポリテク
 
第3日目

 担当 

アセンブリ性の評価1.5H 光造形モデルの型への展開1.5H CADモデリング型展開2H 型のCAM 1H
高度ポリテク 帝人製機山形 高度ポリテク 帝人製機山形
 
第4日目

 担当 

課題の型設計1H CAM操作2H MC加工1H 簡易DNC 1.5H まとめ0.5H
高度ポリテク 高度ポリテク 高度ポリテク 高度ポリテク 高度ポリテク
 
備 考 
使用機器: 3次元CAD/CAM(caelum、pro/Engineer)
光造形システム(SOLIFORM)
立て型マシニングセンター(日立精機VKC・)
 
 
●注意事項  このコースは3次元CAD/CAMシステムと光造形システム、MC、射出成形機を連携しながら新しい生産方法の考え方を知ることが目的であって、個々のハードウェアやソフトウェアの使用法をマスターする事ではない。今までの2次元のCAD=図面をベースに生産情報を伝えるやり方での問題点や時間短縮の考え方からの見地、グローバル展開の中での図面=日本語または日本の常識等の伝達不可な部分など、今後のモノ作りの方法ではできるだけ誰が見ても一義的に解釈できる3次元CADデータをベースにする事によるメリットをまず知ることが重要である。操作の部分はそれぞれCAD/CAM/CAEと発生するが、操作の部分の説明は軽くし、全体での操作の目的を重点的に説明すること。もしも、操作を目的に受講しに来られた方がい れば、操作主体の別のコースを紹介する事。 

今までの技能習熟型コースは、操作主体のコースであり機材の種類に重要な意味があった。この情報提供型においても、機材の選択の重要性はあるがウェイトはそれほど高くない。新しいツールとしてのそれぞれの機材をどのように連携させるのか、その場合のデータのトランスレーションの方法とその問題点、注意事項、コスト的見地で見た評価(コストパフォーマンス性)を中立的立場からの説明が必要。(対象業務によっては必ずしも、これらの機材を必要としないまたは、コストパフォーマンス性が悪い場合もある)ポリテクセンターの役目として、地域社会における新しい技術のナビゲーターであり、今後の産業社会の変化の動向を見据えた指針=舵取りとして、新しい情報とその真意を評価伝達する事ではないだろうか。個々の技術は、中小企業 においてもそれぞれ持っているが、その進め方、関連性について不安を持っており、投資とそのリスクを検討するために新しい技術動向の情報を欲している。この光造形システムは通産省が中小企業事業団を通じ、補助を行っているが高価な機器である。かつてのNC工作機械(MC)が導入されたような経過で光造形システムが導入されるほど景気の動向は良くない。それなりの技術知識の蓄積と業務内容の変化をふまえた投資でないと重い負荷になる。その判断ができる情報を提供できることを目標としている。その意味ではセンターのミッションであり、頼りに情報源を目指さなければならない。 

セミナー実施側として機材についての考え方だが、必ずしも光造形システムがなくてもこの「コンカレント・エンジニアリングのアプローチ」はできると思われる。このコンセプトはいかに早くモノを作れるかが主体であるから、ベースとしてのCADは必要だが、組み合わせるツールはいろいろあると思われる。このCEは読み替えればVFともつながり、加工現場、生産現場の問題点を把握できればいろんなアプローチがあるとのではないかと思う。セミナー開発の基本は、対象業務の問題点のソリューションであり受講する事が役に立つことでなくてはならない。様々な現場情報の収集が重要なキーであることは言うまでもない。 

●諸注意 

光造形システムは実際の稼働は、まずプロトタイプ作成として初日の夕方から2日目の朝、3日目から4日目の朝にかけて行う。夜間運転のため失敗すると、次のステップで使えなくなるのであらかじめ、1週間前に予備モデルを作成しておき、失敗に備える。モデル作成の歩留まりは80%程度、予期せぬアクシンデントが時々起こる。そのためには、何回か同じ条件でTry&Errorを重ねておく必要がある。また、ポストケアの時間や手間がかかるため黒子としてのアシスタントが必要。チームワークが必要である。 

 
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